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元駅伝ランナーが摂食障害を乗り越えスポーツモデル部門で優勝!「“自分は痩せていないといけない” という固定観念を捨てることができた」【筋トレ】

11月2日(日)、神奈川県・松田町生涯学習センターにて『サマースタイルアワード 2025 神奈川予選』が開催され、梶谷智佳(かじたに・ちか / 29)さんがスポーツモデル部門で1位に輝いた。

【写真】梶谷智佳さんのボリュームのある下半身

梶谷智佳さん

『駅伝一筋』の学生時代を送っていたという梶谷さんだが、同時に悩み続けていたのが拒食症であった。

「実は中学時代から拒食症と戦いながら競技を続けていました。当時から体重の増減を繰り返していたのですが、大学の途中で過度に痩せてしまい、休部を余儀なくされて。”筋肉をしっかりつけよう” と意を決して入会したのがゴールドジムでした。これをきっかけに筋トレと出合い、トレーナーを志すようになったんです」

どんな体型でも自分は自分

その後、摂食障害は無事に克服。現在は整体とパーソナルトレーニングを掛け合わせたジムの店長として働きながら、自身の身体と向き合い続けている。「サポートをしてくれたコーチが私を信じてくれたから、強くなれました」と語る姿は自信に満ち溢れていた。

「1食あたり200g以上のお米を食べるようにするなど、それまでの私にとってはハードルの高い食事を摂取し、肉体改造に励みました。でも、摂食障害の克服に大きな影響を与えたのはメンタルだと思います。身体つきが変化するにつれ、”痩せていないと自分じゃない” という固定概念がなくなっていきました。トレーニングを通して素敵な身体を手に入れたことで自己肯定感が上がったんです。どんな体型でも自分は自分。課題であった食事も、”自分にとって良い身体になるために食べよう” と自然に思えるようになりました」

筋トレにおいては下半身と背中の強化に励んだ。

「駅伝をしていたこともあり、脚の細さは大きな課題でした。そのため太もものトレーニングは、大腿四頭筋とハムストリングの前後に分け、週2回以上こなしてきました。重量を限界まで上げ、自分を追い込みましたね。おかげさまで今では男性にも驚かれるほどのトレーニング内容となりました」

筋トレの王道ともいえるBIG3も欠かさない。

「背中の厚みを出すためにデッドリフト、胸の強化にはベンチプレス、下半身はスクワットと、王道種目はしっかりと取り入れました。特に背中は身体を大きく見せられるポイントの一つにもなり得るため、背中の広がりを作れるような種目を行っていました」

「筋トレは自分を好きになるためのツールの一つになるということを伝えていきたい」と意気込む梶谷さん。トレーニングと食事、そしてメンタルで身体は大きく変わるという事実を証明した梶谷さんに勇気付けられる人もいるのではないだろうか。

【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。

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取材:池田光咲 撮影:荒熊流星

執筆者:池田光咲
IRONMANを中心にトレーニング・スポーツ系メディアや雑誌で執筆・編集活動を展開中。ベンチプレス世界選手権3位の入賞経験をもつ現役アスリート。

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