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還暦を迎え「何歳でもボディラインは変えられる」と実感 自分らしいショートへアでコンテストグランプリ獲得!【筋トレ】 

今年還暦を迎えた武井久美子(たけい・くみこ/60)さん。『ベストボディ・ジャパン』プラチナクラス(60歳〜年齢無制限)出場のファーストイヤーとなった今年、先日10月25日に開催された首都圏大会でグランプリを獲得した。

【写真】60歳・武井久美子さんの手足の長い全身

武井久美子さん

「今大会が今季の4戦目。ヘアメイクの印象はとても大事で毎回トライアンドエラーの繰り返しなのですが、今回は今の私の全身バランスにも合う、自分らしいショートヘアで挑みました。今年からクラスが変わって心機一転、改めてステージでの見せ方に試行錯誤していたなかでグランプリを獲得できたこと、とてもうれしく思っています!」

大会初出場は53歳のとき。

「2018年の3月に乳がんの手術をし、5月から仕事と抗がん剤治療との両立が始まりました。そんなときに知ったのが、同僚が出場を目指していたベストボディ・ジャパン。ちょうど術前から続けていた筋トレを再開していたので『具体的な目標を持つことでモチベーションが上がる』と思い、大会への出場を決めました」

自分を奮い立たせるためのその挑戦はもちろん、生半可なことではなかった。

「ジムに向かう途中、ひどい貧血で自転車をこぐこともできない自分が情けなくて涙したこともありましたが、大会に出るという目標があったから頑張ることができました。その年の8月に初めてステージに立ちましたが、治療の副作用でひどく脚がむくみ、また足先の感覚がない状態でもありました。予選通過も叶いませんでしたが、いつかリベンジしたいと誓ったことが現在につながっています」

大会出場歴8年目となる現在、大会前には週3回、シーズン中は週1、2回ほどパーソナルトレーニングに通い、また併せて宅トレにも励んでいる。

「今季初戦の7月に向け、上半身はダンベルやマシンを使い広背筋と肩を中心に、下半身はスミスマシンを使ったスクワットやブルガリアンスクワットをメインにトレーニングを重ねてきました。その後は維持を目的に筋トレを続けています」

食べることとお酒を飲むことが好きで、事前に設定したカロリー内で好きなものを食べている。

「脂質を控え、たんぱく質を多く取るほか、筋トレをした日はお酒を控える、大会の2、3週間前からは禁酒することを心がけています」

そう言ってすぐに「でも大会前の禁酒についてはときどき守れないこともありますが」と笑う。そんな武井さんだが、過去には過酷なボディメイクに挑戦した経験もある。

「バルクアップを目的に半年で12kg増量、その後の半年で12kg減量したことがあります。結果、筋肉量はそれほど増えなかったものの、アウトラインには確実に変化がありました。現在はオフ期にも3㎏程度の増量にとどめるようにしています。また今後は筋トレだけではなく以前やっていたピラティスも取り入れて、身体にどんな変化があるか試したいと思っています」

現在も楽しくボデイメイクに向き合い、それはこれからもずっと変わらないと言う。

「トレーニングを続けて来たことで、何歳からでも筋肉は付きボディラインが変わることを実感できました。これからも進化を続けていけるよう、コンデショニングを大事にしながら、ボディメイクへの取り組みを続けていきたいと思います」

そして今、11月23日に開催を控えた日本大会に向けて、静かに闘志を燃やしている。

「プラチナクラス1年生として、挑戦する気持ちと自分らしさを大切にして、グランプリを目指して頑張りたいと思います」

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取材:大塚真奈美 撮影:舟橋賢

執筆者:大塚真奈美
編集者・ライター。ヘルス&フィットネス、美容、グルメなどの分野で企画・編集・取材・執筆。群馬県出身、東京都在住。

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