11月23日(日)、千葉県・青葉の森公園芸術文化ホールにて『サマースタイルアワード 2025 最終予選』が開催され、りささんがビキニモデル部門ショートクラスで3位に輝いた。

学生時代はトランペット奏者として吹奏楽に明け暮れていたというりささんは、ダイエットをきっかけにボディメイクを始めた。
「運動部ではなかったものの体力の消費は激しい演奏活動なので、食事量なども気にせず過ごしていてもすごく太っていたわけではありませんでした。でも、難聴になってしまったことを機に10代で部活動は引退。それ以降、食生活を変えずに過ごしていると太りすぎてしまったんです」
がむしゃらな有酸素運動で達成した10代のダイエット
「50kg台だった体重は気づけば75kgまで到達。さすがに危機感を覚え、毎日サウナスーツを着て自転車を漕ぐなど、がむしゃらな有酸素運動を始めました。おかげでダイエットは成功。3カ月で20kgほど痩せることができました。思い返すと無理なダイエットだったと感じていますし、若かったからできたことだなとも思います(笑)。とは言っても75kg時代の片鱗はまだ残ってしまって。お腹周りのたるみを見たときは自分が太っていた歴史を感じる瞬間ですね。死に物狂いでダイエットをしたので、20代では体重をキープしていたのですが、”もう少し痩せても良いかな?” ということで再度ボディメイクを始めることにしました」
10代の頃のがむしゃらさを胸にしまい、20代では『大人のダイエット』として健康的な身体作りを目指したりささん。しかし晴れて大会出場を叶えた直後に病魔が襲う。
「一度大会に出てみて、痩せきることの難しさを痛感しました。私は腸の病気ももっているので、規則的に食事を取ることも難しくて。コンテストに出場すると楽しいと感じる人が多いと思うのですが、正直私にとっては苦しすぎた1年目でした(笑)。そしてこれは今もですが、あまりに苦しすぎて筋トレの楽しさとは何かを知りたくてたまらなくなってしまったほどです(笑)。その答えを見つけるまで頑張ろうと思った矢先に宣告されたのが難病でした」
りささんの抱える難病は関節炎を伴う。痛みと戦いながらどのようにトレーニングと両立をしてきたのか。
「そもそも『握る』ということが難しいですし、背中を鍛えたくても肘が痛かったり。できる運動にはかなり制限があります。でも、できることは可能な範囲で頑張りたくて。重い重量は扱うことが難しいですが、肩のトレーニングだけは軽い重さで100回やったり。回数と休憩を挟みながらこなしていましたね。ウエストのたるみは呼吸の改善からアプローチをかけてみたり。長年の癖なのですぐには直りませんが、少しずつ理解できるようになってきました。痛みもあるので正直筋トレはまだ楽しいと思えていません。でも楽しいと思えるまで、筋トレの楽しさが分かるようになるまでは続けたいです!」
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材:池田光咲 撮影:北岡一浩
執筆者:池田光咲
IRONMANを中心にトレーニング・スポーツ系メディアや雑誌で執筆・編集活動を展開中。ベンチプレス世界選手権3位の入賞経験をもつ現役アスリート。
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