ベストボディ選手 コンテスト

高知県の精神科医の67歳がムキムキになったことで得た効能 「姿勢が良くなる、疲れにくくなる、そして態度も大きくなる(笑)」

ベストボディ・ジャパンが主催する『マッスルモデル&フィットネスモデル2025日本大会』のフィットネスモデル部門・ウーマンズクラス(50歳以上)に出場した精神科医の真田順子(さなだ・じゅんこ/67)さん。高知県から大会に参加し、ウーマンズクラスのゼッケン8番としてステージに立った。筋トレを始めたのは58歳。運動経験ゼロからのスタートだったという。「ムキムキになりたい」と笑顔をみせながら人生をいかに謳歌しているかを語ってくれた。

【写真】真田順子さんの67歳とは思えないムキムキボディ

運動未経験からの筋トレデビュー

「若いころから太っていて、最大で体重67kgありました。いつも行くお洋服屋さんにも『そろそろ何とかしなきゃね』と心配されて……。さらに夫が横からおなかをつまんでは引っ張るんですよ(笑)。これは変わらなきゃと思って筋トレを始めました」

身長168cmで67kg。自分の身体をどうにかしたいと感じたのが、人生を変える第一歩だった。

「部活にも入ったことがなくて、本当に運動はしてこなかったんです」と真田さんは笑う。スタートは週1回、1時間のウエイトトレーニングだけ。それでも少しずつ体重が落ちていき、その変化がうれしくて、気づけばトレーニングが生活の一部になっていった。

「痩せてきた頃、トレーナーさんに『ベストボディに出てみる?』と言われて、ついその気になってしまって(笑)。60歳で初めて大会に出ました」

その後は毎年のように出場。2020年にはモデル部門のプラチナクラスで日本大会グランプリも獲得した。

「コロナ禍で出場者がほとんどいなかった年で、1人出場でのグランプリでしたけどね。夫は『1人ならビリと一緒だ』なんて言うんですよ。でも私はうれしかったんです」

そこからさらに筋トレの魅力にのめり込み、より筋肉が評価されるフィットネスモデル部門へ挑戦することを決めた。

「この歳でどこまで筋肉がつくのか試したくて。揉まれに行こうと思ったんです」

一番好きな種目は意外にもベンチプレス。67歳にして45kgを挙げるというから、まさに“努力の証”だ。

姿勢が良くなり、疲れにくくなり、睡眠も深くなる

高齢になってからの筋トレには、真田さん自身が驚くほど多くのメリットがあった。

「まず姿勢が良くなります。それから疲れにくくなるし、睡眠が深くなる。いいことばっかりですよ。あとは……態度がでかくなる(笑)。自信がつくんでしょうね」

冗談めかして語るが、その表情はとても晴れやかだ。筋トレは身体だけでなく、心のあり方まで変えてくれる。そのことを真田さんの言葉は優しく教えてくれる。

最後に、これからの目標を聞いた。

「できれば70歳のときも大会に出たいです。まだまだいけると思っています」

58歳で初めてダンベルに触れ、60歳で舞台に立ち、67歳の今も挑戦を続ける。真田さんの姿は、「年齢に負けない」という言葉の意味を力強く体現していた。

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取材・文:FITNESS LOVE編集部 撮影:高坂裕希

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