11月23日(日・祝)に開催された『ベストボディ・ジャパン2025日本大会』。ミス・ベストボディ部門クイーンクラス(50歳〜59歳)に出場し、TOP10入りを果たしたのが長藤綾子(ながとう・あやこ/59)さん。今年で大会出場歴12年目を迎える長藤さんは、50代最後となる大舞台で、積み重ねてきた美しさを披露した。

理念に惹かれ歩んだ12年。困難を越えて希望になる
長藤さんがトレーニングを始めたきっかけは、膝の怪我だった。リハビリのためにジムへ通い始めたところ、ベストボディ・ジャパンの出場経験者から声をかけられたという。「年齢別のカテゴリーができるからトライしてみないか」 と誘いを受けて大会の理念に触れ、一目惚れしたことが出場の決め手となった。
そこから12年、毎年欠かさずベストボディ・ジャパンの舞台に立ち続けてきた。自身の怪我や気胸など数々の試練を乗り越え、大会を目標に前進してきたという。ベストボディという団体に参加できることに、一つひとつ全身で喜びを感じてきた。
当初は自分のために身体を鍛えていたが、出場を重ねるにつれて心境に変化が生まれた。今年はクイーンクラスで出場する最後の年だ。自分が挑戦する姿を見せることで、後に続く世代に「歳を重ねても頑張れる」と感じてもらいたいと願うようになった。自身の経験が誰かの希望になることを喜びとし、長藤さんはステージに立ち続けている。
ベストボディはダイヤモンドのような存在
長藤さんの身体作りは、無理な減量ではなく、健康的な習慣に基づいている。日常的に野菜やタンパク質を中心とした食事を取り、大会前はお菓子や間食を控える程度で調整する。
「身体に良いものを取る食生活が日常になっているので、そこまでストイックではありません」
トレーニングはジムで週に4回から6回行う。身体が硬くならないよう、自宅でのストレッチや筋膜ローラーによるケアも欠かさない。
長藤さんにとって、ベストボディ・ジャパンはダイヤモンドのような存在だという。
「ベストボディがすごく好きで、出場して楽しいので、出ないという選択肢がありませんでした」
ステージに立ち続けることが、日々のトレーニングや健康管理を継続させている。
感謝を胸に、プラチナクラスへの進化
今大会でクイーンクラスは卒業となるが、挑戦は終わらない。来年からは60代のプラチナクラスへ挑む予定だ。
「60歳を過ぎても進化し続けたい。今後の目標は、怪我をせず健康で、自分の足で歩き続けることです。身体も元気で健康だと、精神的にも元気になれます。そういう状態がずっと続くといいなと思います」
12年間の感謝を胸に、長藤さんは新たなステージへと歩みを進める。
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執筆者:高木みなこ
フリーランスライター。管理栄養士の経験を活かし、医療・美容・ヘルスケア分野を中心に、インタビュー記事・セールスライティングを執筆している。滋賀県出身、東京都在住。
取材・文:高木みなこ 撮影:高坂裕希










