フィットネススタジオ「SPICE UP FITNESS」の代表を務め、女性たちのフィットネス文化を変えるため多方面での活動を続けている岡部友さん。美尻や運動、フィットネスという印象が強い岡部さんですが、じつは“食”は運動よりもこだわりが強いと話す。この連載では岡部さんの"食"に対する考え方について紹介していきます。第1回目のテーマは、「身体づくりと食事の関係性」について。
【動画で解説】岡部友、“食”について語ります|ボディメイクの基本は食事が8割、トレーニング2割
「痩せるか痩せないか」ではない、本来の身体づくり
私はボディメイクをする上で、“食事が8割”大切だと思っています。
ダイエットでは体重を減らしたり、体脂肪を減らすことが一番の目的になっていて、身体の中が本当に健康になっているのかはあまりフォーカスされません。体重を減らせば、おそらく健康になっているだろうと思っている方も多いはずです。肥満の人が体重を減らせば健康に近づいているということはありますが、実際のところ健康になることとダイエットは全く別物なのです。
マイナス10キロの減量を達成しても、身体の中にミネラルやタンパク質などが少なく疲れやすいままの人もいれば、体脂肪を減らしすぎてホルモンバランスを崩している人もたくさんいます。私はまず、“身体の中を健康にしていくこと”を重視しています。そのためには、身体をつくる何十兆の細胞一つひとつが元気でいることが人間という個体を元気にさせると考えます。
〇〇を食べたら痩せる、〇〇を食べなければ痩せるといった言葉に引っ張られてしまい、痩せていればとりあえずOKというところで、落ち着いてしまっている方はとても多いです。まずは、健康のために何をしなくてはいけないのか?を考え、いろいろな情報を自分で見分けられるようになるためにも食について学び、力をつけていきましょう。
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岡部友(おかべ・とも)
1985年12月6日生まれ、神奈川県出身。株式会社ヴィーナスジャパン代表取締役。分子整合栄養アドバイザー。高校卒業後、アメリカで運動生理学、解剖学を学び、フロリダ大学在学中に、プロアスリートに指導できるスポーツトレーナーが保持する資格NSCA-CSCSを取得。女性専門ジム「SPICE UP FITNESS」を東京、大阪、名古屋の5店舗で運営。NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」に出演し大きな反響を呼んだ。
IG:@tomo_fitness