『サマースタイルアワード』(以下、SSA)とは、“夏が似合う男女”をコンセプトとした、華やかなステージと個性豊かな選手が集まる人気ボディコンテストだ。
本企画は、SSAで活躍する選手たちに、身体づくりのコツや過去の失敗、大会出場を通じて得たものをインタビューする新シリーズ。あなたの理想の体型や、試したいボディメイク法が見つかるかもしれない。
【写真】Yookuさんのグイっと上がったヒップとバキバキ背中(ステージフォト5枚)
今回は、ビューティーフィットネスモデル部門で活躍するYooku(よおく/39)さん。昨年、大阪予選に初出場し、新人戦で5位とマスターズ(35歳以上の部)5位入賞。シャープでハリのあるボディラインと、細かく作り込まれた背中を特徴とする。

食べないダイエットではきれいにならない
Yookuさんは、「ボディメイクで遠回りを経験してきたからこそ、同じ悩みを抱える女性たちに伝えたいことがある」という。
「食べないだけではきれいにはなりません。筋肉も心も削ってしまいます。必要なのは、適切なトレーニングと栄養、そして、時間をかけて身体を作ること。数字よりも、見た目と健康と自信を大切にしてほしいです」
この言葉は、手痛い失敗体験から生まれたものだ。
「体重が25kg減ったのに理想とかけ離れた姿へ……」
Yookuさんのトレーニングの原点は、幼少期のスポーツ経験にある。幼稚園から小学生にかけて水泳を6年、中高では陸上部で砲丸投げの選手として活躍し、大阪府の強化選手に選ばれるほどの実力だった。しかし、引退後には筋肉太りでゴツゴツした体型が残り、理想とは違う自分の姿に悩んだ。
「砲丸投げの選手として長年身体を鍛えるなかで、現役のころは『強さ』が最優先で、筋肉を大きくすることだけが正解だと思っていました。当時は、身長が他の選手より10cmほど低かったため体重を増やす必要があり、75kgまで増量しました。その結果、『女子プロレスラー』とあだ名をつけられ、(引退後には)過酷な食事制限のダイエットをしました」
食べないダイエットにより、25kgの減量に成功。しかし、結果は予想外だった。
「痩せたのに、理想の身体とはさらにかけ離れていました。体重は減っても、体型は変わらない。むしろ筋肉のハリがなくなり、バランスも崩れてしまいました。そこで、ボディメイクで大切なのは『体重を落とすこと』じゃない、『身体を整えること』なんだと気付きました」
「背中は戦闘力」女性らしさと筋肉のメリハリを両立
Yookuさんは現在、過去の体験を生かして女性らしさと筋肉の両立を意識したボディメイクを実践する。特に、背中の筋肉=「戦闘力」と位置づけ、重点的に鍛えている。
「女性らしさと筋肉のメリハリの両立を意識しています。背中や肩はしっかり作りつつ、女性らしいヒップ、ウエストラインを崩さないよう食事管理とポージングを意識しています」
具体的なトレーニング方法としては、ラットプルダウンを基本に、ワンハンド種目も多く取り入れる。また、女性では珍しい自重懸垂にも取り組む。
「ワンハンド種目を多く行うようになってから、身体の左右差が少なくなりました。また、自重懸垂の練習を行っています。1年前は1回しかできなかったのですが、今では5回連続してできるようになりました」
こうした意識と行動の変化で体型は激変。開始からわずか1年で大会に出場した。「自分に自信を持てるようになったことが何よりうれしかった」と振り返る。
体重に振り回されず、長い目で生活を改善した末に美しい身体になること。短期的で体重を激減させる方法が注目を浴びる現代において、ダイエットの本質ともいえるこの考え方は、さらに重要性を高めていくのではないだろうか。
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
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取材:にしかわ花 写真提供:Yooku
『IRONMAN』『FITNESS LOVE』『月刊ボディビルディング』『Womans'SHAPE』寄稿。記者・ライター、メディアプランナー、エッセイスト。
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