ベストボディ選手 コンテスト

開腹手術後、50歳で筋トレ始めて6年。「もう年だから何もできないということはない」

エステティシャンとして働く阿部さおり(あべ・さおり/56)さんが筋トレを始めたのは50歳のとき。「ちょうど近所にジムができて、その前年に筋腫のため子宮全摘の開腹手術を受けていたこともあり、体力の回復と健康維持にちょうどいいかなと思ったのが、そのきっかけでした」

【写真】56歳・阿部さおりさんのメリハリビキニボディ

阿部さおりさん

その当時は3人の子どもがそれぞれ自立し子育てを終えたタイミングでもあり、自分のために時間を使える環境が整っていたことも大きかったと振り返る。

「入会して最初の1、2年はほぼ毎日のようにジムへ。それまで運動経験もなく初めての筋トレだったので、トレーナーさんに組んでもらったメニューをそのまま、ただひたすら素直にこなす毎日でした(笑)。おかげで1年で7、8kg痩せることができて、身体のアウトラインも変わってきて、その変化がとにかくうれしくて。現在まで続けてこられたモチベーションになっています」

ちょうど50歳という節目でもあった。

「このままただ歳をとって老けていくだけなのか、それとももうひと花咲かせることができるのか、今が瀬戸際だとそのとき思っていました。筋トレも目標がないと頑張れないタイプなので、年代別にクラス分けされているボディコンテスト『ベストボディジャパン』の存在を知って以来昨年まで5年間、挑戦を続けてきました」

クイーンクラス(50歳〜59歳)に出場、同年代と並ぶことで大いに刺激を受けることができたと言う。

「昨年ベストボディ部門で日本大会に出場できたこともあって、今年はAPF(※)へのチャレンジをと考えています」
※Asia Physique Federationの略称。「初出場の選手が参加しやすいフィットネスコンテスト 」として人気を集める。

新たな目標に向け、現在は特に背中の強化に取り組んでいる。

「ワイドグリップラットプルダウンなど背中を広げるメニューを中心に、週3、4回程度、ジムでの筋トレを続けています。年齢的に痛めやすい指や手首のケアの意味でも、重量を追うより効かせる意識と回数を重視しています」

昨年5月ごろから食事内容を大きく変えたことで、現在とても体調がいいと言う。

「それまでは本当にローファットでやってきていて、鶏胸肉、ゆで卵、ブロッコリーばかり食べていました(笑)。ですが、食事の内容は同じなのにだんだん体重の落ちが悪くなってきてしまって。そこで方針をガラリと変えて、さまざまな食材を食べること、発酵食品を積極的に取ること、特に味噌汁は1日3回毎食飲むということを心がけました」

結果便通が良くなり、またそれまで何度も患っていた虚血性大腸炎の症状も落ち着き、体調の良さを感じている。

「減量に欠かせない有酸素運動も以前は歩くのが精一杯だったのですが、一昨年からもともと苦手だったランニングに挑戦して、最近では5kmも走れるようになりました」

マラソン大会に出場すること、そのエントリー距離を伸ばすことを目標に楽しみながら取り組んで、ボディコンテスト前の減量にも役立てればと考えている。

「もう年だから何ができないとかではなくて、ずっと健康で、いつからでも何にでも挑戦できて、実年齢より若く見られて、そして好きなことを諦めることなく続けていけたらいいですね。そのためにもボディメイクをずっと続けていきたいと思っています」

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取材:大塚真奈美 写真提供:阿部さおり

執筆者:大塚真奈美
編集者・ライター。ヘルス&フィットネス、美容、グルメなどの分野で企画・編集・取材・執筆。群馬県出身、東京都在住。

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