レッスンで動き続けているのに、身体のラインがどこか平面的。体重はそこまで増えていないのに、体脂肪率だけが毎年じわじわ上がっていく。
そんな有酸素運動はしているのに変わらない状態から抜け出し、メリハリのある引き締まった身体を作ったのが、フィットネスインストラクターの加藤早莉(かとう・さり/50)さんだ。
※体脂肪率は市販の体組成計によるものです。
【写真】引き上がったヒップで立体ボディに変化!加藤早莉さんのバックポーズを含む7枚の写真
変化のカギは、意外にも「ご飯をしっかり食べること」だという。そして、毎日のように口にしていたコンビニスイーツや缶チューハイなど、知らないうちに脂質とカロリーが増える習慣を見直したことだった。
「動いているのに痩せない」の正体は、食事のクセだった
加藤さんはビフォーのころも、今と同じくフィットネスインストラクターとしてほぼ毎日レッスンで動いていた。ZUMBAやヨガなど有酸素運動は十分。一方で、筋トレはほぼゼロだったという。
「昔から体重計に毎朝乗る習慣はありました。なので大きく太ったという自覚はなかったんです。でも体脂肪率は年に1〜2%ずつ上がっていました。振り返ると原因は運動量ではなく、良くない食べ方でしたね」
当時の加藤さんは『ご飯は太る』と思い込み、主食を避けがち。その代わり、スーパーのシュークリームなど甘いものをほぼ毎日のように食べ、朝はパンにマーガリン、カップラーメンも口にしていた。さらにストロング系の缶チューハイを毎日飲む生活。今振り返ると「ゾッとします!」と加藤さんは笑う。
身体づくりのために加藤さんが最初に取り組んだのは、お尻の筋トレだった。
「身体が平面的だったのでメリハリを作るためにまずはお尻のトレーニングから始めました。そこから全身トレーニングへ広げ、さらにモチベーション作りとしてパーソナルトレーナーの指導を受けながら、ボディコンテストにも参戦するようにしました」
加藤さんが一番変わったと感じたのは、食事をご飯中心に組み立て直したことだという。主食をしっかり食べることで間食や嗜好品に頼りにくくなり、結果として脂質を抑えやすくなった。
「食事の見直しをして、ボディコンテストに向けた減量末期でも、1日で白米700gを食べるようにしていました。細かく1日6回に分けて取っていたので、空腹で追い込まれる感覚が少なくて、栄養が足りている実感がありました。嗜好品は控える一方で、必要な栄養素は入っているので、健康面でも無理が少なかったです」
「ご飯を食べる=太る」ではなく、「ご飯を軸にして余計な脂質を増やさない」という方法が、加藤さんにとっての新しい視点だった。
身体が変わったことで、仕事の現場でも変化があった。食事の大切さが分かり、高カロリー食品(揚げ物や菓子類、加工食品など脂質が増えやすい食品)を自然と選ばなくなった。さらに筋肉が付いて身体が立体的になったことで、会員さんから声を掛けられる機会も増えたという。
そして、毎日飲むのが当たり前だったお酒も飲まない日を作れるようになり、以前よりずっと健康的な生活へ。体型維持だけでなく、健康でいること自体がトレーニングを続ける理由になっている。
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取材・文:柳瀬康宏 写真提供:加藤早莉
『月刊ボディビルディング』『IRONMAN』FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格は、NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット、リフォーマー。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動もしており、2019年よりJBBF、マッスルゲート、サマースタイルアワードなどのボディコンテストに毎年挑戦している。











