ベストボディ選手 コンテスト

38歳のがんサバイバーが"透き通る白肌ボディ"で大会グランプリに 病気をきっかけに「自分を美しく磨きたい」と思うように

4月5日(日)、千葉市民会館で開催された『ベストボディ・ジャパン2026千葉大会』。ベストボディ部門レディースクラスでグランプリ獲得を果たした中川恵理(なかがわ・えり/38)さんは、今大会がコンテストデビュー戦だった。美容師として働きながら、36歳で乳がんの手術を経験し、右胸を失った。そんな経験を持つ中川さんは今回のグランプリ獲得を経て、病気の過去を「自分を好きになるきっかけ」だったのだと話した。

【写真】乳がんを経て大会グランプリに輝いた中川恵理さんのスリム白肌ボディ(ステージ写真5枚)

中川恵理さん

「病気を超えて、もっときれいになりたかった」

36歳のとき、中川さんは乳がんと診断された。そしてその手術により右胸を失った。

がんの治療の過程では髪が抜けることもある。身体のシルエットが変わることもある。中川さんにもそういった変化が訪れたが、決して悲観するばかりではなかった。

「見た目が変わってしまうなら、それを超えてきれいになりたいと思って。元々美容が大好きだから、だったら頑張ってみようと。病気をきっかけに、前の自分よりもっと自分を磨こうと思えたんです」

手術後、中川さんはトレーニングを始めた。リハビリのためではなく、もっとポジティブな理由からだ。身体を鍛えて、以前より美しくなること。それが中川さんの選んだ選択だった。

友人の一言がステージへの扉を開いた

トレーニングを続ける中で、友人からある言葉をかけられた。「輝けるチャンスがあるよ」。その言葉が、コンテスト出場への背中を押した。

ベストボディジャパンは、過度な絞り込みではなく健康美を競う大会だ。右胸を失った身体でステージに立つことへの不安は、当然あったはずだ。それでも中川さんは出場を決めた。

「病気を経験した自分でも輝けるチャンスがあるよっていうことで、なんかちょっと挑戦したいなと思って」

大会に向けてトレーニングや食事管理には楽しく取り組めた。しかし初挑戦で最も苦戦したのはポージングだったと言う。身体を鍛えることと、身体を魅せることはまったく別のスキルだと感じたと話す。

「とにかくいろんな情報を集めて、グループレッスンも個人レッスンも通いました。どう自分を魅せるかを、ゼロから学んだ感じです」

正解がわからないまま、ひたすら情報を集め、レッスンに通い続けた。半年かけて磨き上げた表現力が、デビュー戦での優勝につながった。

「前の自分より今の自分がずっと好き」

優勝が決まった瞬間、中川さんが感じたのはどのような気持ちだったか。

「前の自分より今の自分がずっと好き。病気は、もしかしたら自分にとってのきっかけだったのかもしれない」

病気や喪失は、誰にとっても突然やってくる。それを「きっかけ」と言える人がどれだけいるだろうか。中川さんがそう思えるのは、その経験から目を背けず、自分なりの答えを行動で示してきたからだ。

病気でも、手術の痕があっても、人は輝ける。そして、自分の身体と向き合い続けることが、外見だけでなく内側からの自信につながっていく。

中川さんの経験は、病気に限らず、何らかの喪失や変化に直面しているすべての人へのメッセージになるのではないだろうか。

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取材・文:FITNESSLOVE編集部 撮影:夏目英明

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