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#5 体質改善は引き算?【旅からみえた体質改善 ─カラダを見立てる東洋医学─】

「体質改善」。よく耳にする言葉だが、一体どのようにして改善するのか?何をもって改善と言うのか?元Yoga&Fitness編集部員が、世間が決めた健康像や当たり前を疑い、体質改善を東洋医学の観点から深掘りしていく新シリーズ。読めば自分の身体に対する考えが180度変わるかもしれない。

「筋肉を増やすためにタンパク質をもっと取ろう」「肌荒れにはビタミンを取ろう」。不調があると、人はつい「何かを足さなきゃ」と考えてしまう。努力しているのになかなか変化が出ないとき、もしかしたら「取りすぎていることでバランスが崩れている」ということを見落としているかもしれない。今回は「整える」ということについて、少し別の角度から書いてみたい。

初めての一人旅(ドキドキ)

 

旅をするとき、いつも荷物が多くなっていた。
「これがないと困るかもしれない」そんな不安から、あれもこれもとリュックに詰め込む。初めての旅では、機内持ち込みの重量を大幅にオーバーして、その場で追加料金を払うことになった。それでも不安で、インドにドライヤーまで持っていっていた。日本から持っていった変圧器も、海外から来た人が日本で使うためのものだったし、結局ドライヤーは一度も使えないまま、ただただ重たい金属の塊を背負って移動していた。荷物は増え続け、だんだんと移動そのものが苦しくなっていく。

たくさん持ってきたはずなのに、本当に使ったものはほんの少しだった。そして、ドライヤーを含め、たくさんの要らないものを手放した途端、身体も気持ちも驚くほど軽くなった。また、本当に必要になったものは、意外とタイミングよく、自然に手に入ったりもした。

身体の不調も似ている。不安だから栄養を足す。運動を足す。知識を足す。人間関係もそうかもしれない。でも実際には、そうやって身体の中の“余白”を埋めていけばいくほど、処理するのに時間がかかり、本来必要だったものもうまく使えない。

「不足」より「溜まっているもの」を見る

ヨガには、「アパリグラハ」という“必要以上に抱え込まない”という考え方がある。情報を減らす。予定を減らす。食べすぎをやめる。考えすぎる時間を減らす。そうすることでようやく、止まっていたものが流れ始めることがある。以前の私は「もっと必要だ」と思っていた。でも、本当に必要なものは、意外と少ない。整えるとは、完璧に揃えることではなく、余計なものを抱えすぎないことなのかもしれない。

ワンポイントアドバイス:胃腸の働きを良くするポイント
・冷たい飲みものを「白湯」に変える
・食事は腹8分目(朝と夕は軽めに)
・夜は考えごとを減らして、リラックスして過ごす

松本みなみ

執筆:松本奈美(まつもと・みなみ)
元Yoga&Fitness編集部。退職後、ヨガ修行と一人旅を兼ねて約2カ月間インドで生活し、『WORLD PEACE YOGA SCHOOL 200 Hour Yoga Teacher Training』講座修了。現地でアーユルヴェーダや自然療法に触れる。
インド体験記やインド医師への取材によるナチュロパシー(自然療法)特集、インドネシアのモリンガ特集などを執筆。
2024年より体質改善分野の執筆・制作に携わり、2025年からは体質改善講師としても活動を開始。東洋医学(アーユルヴェーダや中医学)の視点をもとに、「自分に戻るための体質改善」をテーマに活動を行っている

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