5月17日(日)、神奈川県・横須賀市はまゆう会館で開催された『サマースタイルアワード 2026 湘南予選』。ビューティーフィットネスモデル部門ショートクラスで2位に輝いたのが、北野郁実(きたの・いくみ / 27)さんだ。過去には体重への強い恐怖心や無理な減量に悩んだ経験もあったが、現在は “健康的に身体をつくること” を大切にしながらステージに立っている。
【写真】北野郁実さんの美しいS字カーブボディ(ステージショット10枚)

トレーニング歴は約10年。現在は女性向けボディメイクを中心に指導するフリートレーナーとして活動している北野さんだが、筋トレと出合った背景には学生時代の苦い経験があった。
「高校時代は陸上の走り高跳びをしていて、小柄だったこともあり “軽さが武器” みたいな感覚がありました。1kg増えるだけでも怖くて、常に体重を気にしていましたね。貧血もありましたし、精神的にもかなり追い込まれていたと思います。その経験から、健康やフィットネスをちゃんと学びたいと思うようになって、大学時代にスポーツクラブでアルバイトを始めました」
“頑張りすぎない” ことで見つけた、自分に合うボディメイク
「最初は “絶対に筋トレをしなきゃいけない” とか “決めたことは全部守らなきゃ” と、かなり自分を追い込んでいました。糖質制限もやりすぎてしまったり、自分の身体の反応を無視していた部分もあったと思います。別の大会に出ていた頃は、リバウンドや過食を経験したこともありました。でも今回は、メンタルも含めてすごく安定して取り組めたんです。自分に合った減量やボディメイクを見つけられた大会だったと思います」
打開策は “無理をしすぎないこと” をテーマに、日常の中に自然と運動を取り入れる工夫だった。
「筋トレの頻度もガチガチに決めないようにしました。ジムに行くだけが筋トレじゃないと思うようにしたんです。気分が乗らない日は自宅でバンドを使ったエクササイズをする日もありましたね。有酸素運動も “ただ走る” だと嫌になってしまうので、おばあちゃんの家までの6kmを走って会いに行くようにしていました。目的があると前向きに続けられるんですよね」
ピラティスの動きを取り入れた下半身強化
「今回特に強化したのは下半身とお尻のアウトラインです。もともと背中の広がりは強みだったのですが、その分、下半身のもたつきが気になっていて。ピラティスの指導もしているので、自分の身体を見直したときに ハムストリングへの刺激の入りにくさに気づいたんです。反り腰気味だったので、筋トレだけではなくピラティスの動きも取り入れながらフォームを調整していきました」
ボディメイクとピラティス、それぞれの知識が今の身体づくりにつながっている。
「ピラティスは身体の連動性をすごく大切にするので、ポージングにも生きている感覚があります。オーソドックスな筋トレメニューをやりながらも、身体の使い方を細かく意識することで、より狙った部分に効かせられるようになりました。単純に重さを追うだけではなく、“どう動かすか” を考えることが大切だと思っています」
無理に自分を追い込むのではなく、続けられる形を見つけることで身体も心も変わっていく。北野さんの挑戦は、ボディメイクとの向き合い方に新たなヒントを与えてくれそうだ。
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
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取材・文:池田光咲 撮影:高坂裕希
執筆者:池田光咲
IRONMANを中心にトレーニング・スポーツ系メディアや雑誌で執筆・編集活動を展開中。ベンチプレス世界選手権3位の入賞経験をもつ現役アスリート。
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