5月24日、京都パルスプラザ・稲盛ホールで『ベストボディ・ジャパン2026京都大会』が開催された。ミス・ベストボディ部門レディースクラス(30歳~39歳)では、初出場の相川恵里(あいかわ・えり/36)さんが4位入賞した。
【写真】相川恵里さんがつくりあげた丸いヒップ(バックポーズ含むステージ写真5枚)
心身を崩して退職したソムリエ時代
20代後半、相川さんはフランス料理店のソムリエとして働いていた。
「チームには恵まれていましたが、勤務時間が長く肉体労働、お客様からのプレッシャーもあり常に見られているというストレスの多い仕事で、心身を崩してしまいました。自分に自信を持てなくなって退職し、引きこもって人の少ない夜にしか外へ出られず、人と目を合わせることも苦しく、メンタルクリニックへ通う日々でした」
体調と向き合いながら自分に合う仕事を探す数年間に思い出したのは、スポーツに打ち込んでいた学生時代。相川さんは小学生のころからスポーツ少年団で活躍し、高校時代にはクロスカントリーで国体出場を果たしていた。
「とにかく体力をつけないと生きていけない。仕事をする体力すらありませんでした。高校時代の元気だった自分を思い出して、筋トレで何とかならないかなぁ、と1年半前からジムに行き始めました」
ジムと家トレ中心にトレーニング
相川さんは高校時代に覚えたトレーニングに再び取り組んだ。
「ジムには週1回1時間半、有酸素運動25分とお尻中心に、背筋、胸筋のトレーニング。お尻はブルガリアンスクワット、背中はラットプルダウン、胸筋はダンベルインクラインプレスを3セットずつ。宅トレは週2回、ゴムバンドで横歩きしたり、スクワットしたり、ストレッチしながら、ゆるく取り組んでいます」
効果は少しずつ表れ、体力も付いてきた。体調不良になったとき、以前は身体の疲労なのか、メンタルの疲労なのかわからなかったのが、わかるようになった。
「身体が動くなら走る。身体が動かないならマッサージ。マッサージに行けないときは湯船で血流を良くしたり、しっかり眠ったりすることで対処できるようになってきました」
相川さんはコンテストで、大人になっても運動している方たちと肩を並べたいというあこがれがあった。
「ベストボディに挑戦し、あのステージに立てただけでも、涙が出るほどうれしい経験でした。まず人前に立って自分を表現するのが苦手だったので、当初の目的は達成されました。挑戦する中で出会った公認講師の先生が、真剣に、真摯に向き合ってくださって、『私ももっと真剣にならなきゃ』というスイッチが入りました。今は達成感と、『もうちょっとがんばりたいな』、という二つの気持ちがあります」
相川さんは、オイルマッサージのセラピストとして今年5月に独立し、お客様と一緒に大会や今後の健康に向けて歩みはじめた。
「転職の他に離婚も経験し、キャリアも家族も、財産といえるものも何もない不安の多い日々でした。ですが、今まで積み上げてきた経験や健康も一つの大切な財産だと思っています。今回の大会はそれを表現する場のように思えました。自分自身の経験が、誰かの『生きていく上での疲れ』に寄り添うきっかけとなれるように、これからもセラピストとしての活動と大会挑戦を続けていきます」
筋トレで心身の不調から脱することができた相川さんの姿は、同じような不調を抱える人の一つの希望となるだろう。
次ページ:相川恵里さんがつくりあげた丸いヒップ(バックポーズ含むステージ写真5枚)
取材:あまのともこ 撮影:岡暁
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。2021年~2025年JBBF登録選手。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。
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