ベストボディ選手 コンテスト

“69歳から筋トレ開始”の73歳がボディコンテストグランプリ「みなさんに理想の老後の姿をお見せします」

5月24日、京都パルスプラザ・稲盛ホールで『ベストボディ・ジャパン2026京都大会』が開催された。ミス・ベストボディ部門プラチナクラス(60歳~年齢無制限)では、昨年日本大会3位の市原みどり(いちはら・みどり/73)さんがグランプリに輝いた。

【写真】73歳!? 市原みどりさんのスレンダーな全身&姿勢の良いポージング(ステージ写真5枚)

市原みどりさん

市原さんは40代のころアイアンマン・トライアスロン世界選手権大会※に2度出場し、完走した経験がある。60代で人工関節、脊柱管狭窄症の手術を受け、ボルトが4本入った状態で69歳から筋トレを開始。70歳からボディコンテストに出場している。『ベストボディ・ジャパン日本大会』では、1年目は予選敗退、2年目はトップ10入り、3年目は3位、と歳を取るごとに順位を上げている。

※世界各地で行われるアイアンマン・トライアスロン大会に参加して資格を得た者のみが参加できる大会。年代によって出場枠が決まっている。

食材豊富な食生活

市原さんの身体づくりは週2回の筋トレと、たくさんの食材を使った食事に支えられている。

「白米や玄米は体質に合わなかったのでサツマイモで炭水化物を取っています。サツマイモ80~100gx3、鶏むね肉80gx3、野菜が好きなので野菜サラダ。サラダには豆腐を入れることもあります。味噌汁はきのこ3種類、もやし、白菜、キャベツなど5種類くらい野菜を入れて具だくさん味噌汁です。朝はオイコス、卵、納豆も食べて全部で1500kcalくらいです」

あきらめない気持ちは仕事にも

トライアスロンも、ボディコンテストもあきらめない気持ちが見えるが、それは仕事でも同じだった。市原さんは59歳からアパレル大手ユニクロで働き始める。

「ユニクロは65歳が定年ですが、延長して70歳まで働くことができます。70歳になったとき、本部から『定年です』と言われたのですが、私はまだまだ働きたくて本部に掛け合いました。でも、『規則ですから』と断られました」

市原さんは断られてもあきらめなかった。

「土壇場になるとどんな勇気でも出るものですね。私は『働きたい』という思いを書いた手紙を社長に送りました。お店のみんなの後押しもあって再び働くことができ、2年延長してめでたく退職しました」

59歳から72歳まで。高齢でもアパレル業界で働くことができるという事例は他の従業員にとっても、これからアパレル業界をめざす高齢者にとっても励みになるだろう。

「今大会では20代の方ともお友達になりました。30~50代の選手のみなさんが私の元気な姿を見て、『老後なんて心配しなくていいんだと思った』とおっしゃいます。73年生きてきて、『自分にできることは何だろう』と考えたとき、そういうふうに言われることが私にできることかなと思いました。これからもみなさんに理想の老後の姿をお見せできるように、ますます磨きをかけたいと思います」

市原さんの好きな言葉は、「できない理由を年齢のせいにしない」、「善は急げ(後回しにしない)」、「思い立ったが吉日(インスピレーション)」。歳を追うごとに進化する市原さんは、まさに生きるお手本だ。

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取材:あまのともこ 撮影:岡暁

執筆者:あまのともこ
主に『FITNESS LOVE』で執筆中。2021年~2025年JBBF登録選手。JBBF京都府オープン大会ビキニフィットネス(身長別)3位。マッスルゲート四国大会ビキニフィットネス2位。

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