昨年の『サマースタイルアワード福岡予選』でビキニモデルショートクラス2位となり、「次こそ優勝してプロ資格を獲得したい」という思いを胸に1年間努力を積み重ねてきた紗南(さな/34)さん。
7月11日(土)、大阪府立男女共同参画・青少年センター(ドーンセンター)で開催された『サマースタイルアワード大阪予選&ROOKIE CHALLENGE CUP大阪予選』では、ビキニモデルショートクラスで2位となった。
そんな紗南さんが今大会に向けての減量中に気付いた、多くの人が陥りがちな失敗例とは。
【写真】紗南さんの引き締まった背中で魅せるビキニステージを含む18枚

「昨年と同じやり方」が停滞を招いたと気付いた
山口県在住で医療事務として働く紗南さんは、トレーニング歴4年。今大会への挑戦は、昨年の福岡予選であと一歩届かなかった優勝へのリベンジでもあった。
「周りから『すごく良かった』と声を掛けてもらえたことが励みになり、次こそ優勝してプロ資格を獲得したいという気持ちが強くなりました」
しかし大会を振り返る言葉は厳しい。
「正直完敗でした。1位の選手はプロポーションも良く、落ち着いていてステージングも上手でした。それに比べて私はステージ前から落ち着く暇がなく、集中力に欠けてしまい、以前から指摘されていた雑さが出てしまいました。納得の結果です」
昨年から改善に取り組んできたのは、肋骨の開きやサイドポーズ。肋骨を締める練習を続け、さらに広島県のポージング講師・るなさんの指導も受けながらステージ表現を磨いてきた。
「まだまだ課題はありますが、昨年よりは少し成長できたと思います」
一方で、減量では大きな学びもあった。
「去年はこれで絞れたからと、カーボ(炭水化物)の質や量を昨年と同じにしていました。でも身体も日常生活も毎年変わります。代謝も落ちていたのか、1~2カ月ほど停滞してしまいました。ボディメイクでは、過去に成功した方法が必ずしも次も通用するとは限らないと実感しました」
これは減量だけでなく、あらゆる面で同じことが言えるかもしれない。過去に成功した方法だけをやり続けても、全く同じ結果になる保証はない。1つでも変化を加えたり試してみたりして、過去の自分をアップデートし続けることが重要だと言える。
周囲の支えを力に、山口から競技の魅力を発信したい
仕事環境が変わり自由な時間を確保しにくくなったことも苦労の一つだった。
「山口にはレンタルスタジオも少ないのですが、仲良くしていただいている競技の先輩が練習場所を提供してくださり、オンラインでレッスンを受けることができました。自分一人で乗り越えたというより、講師の方や周りの人に恵まれていたことが大きかったです」
今後は自身の競技成績だけでなく、地元・山口県でフィットネス競技の魅力を広めることも目標の一つだ。
「山口県は女性選手がすごく少なく、『ボディコンテスト=ムキムキ』というイメージを持つ方も多いです。でも実際にはさまざまなカテゴリーや魅せ方があります。私を見て少しでも興味を持ってくださる方が増えたらうれしいです」
昨年と同じ2位という結果に終わったからこそ見えた課題と成長。紗南さんは悔しさを次への糧に変えながら、自身の挑戦と競技の魅力を山口から発信し続けていく。
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
取材・文:柳瀬康宏 写真撮影:岡暁
執筆者:柳瀬康宏
『月刊ボディビルディング』『IRONMAN』FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格は、NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット、リフォーマー。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動もしており、2019年よりJBBF、マッスルゲート、サマースタイルアワードなどのボディコンテストに毎年挑戦している。
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