サマスタ選手 コンテスト

「持久走はいつもビリ」だった会社員がコンテスト優勝!嫌いな運動を楽しく継続させられたのはなぜ?

社会人になり、会社と家を往復する毎日。何となく始めたジム通いが人生を大きく変えた。

711日(土)に大阪府立男女共同参画・青少年センター(ドーンセンター)で開催された『サマースタイルアワード大阪予選&ROOKIE CHALLENGE CUP大阪予選、NOVICE PRO WEST』で、ビューティーフィットネスモデル(女性らしい身体のラインや全体のバランス、美しさを競うカテゴリー)に出場したyukaさんは、ルーキー(新人戦)ビューティーフィットネスモデル優勝、ビューティーフィットネスモデルショートクラス2位という好成績を収めた。この活躍の裏には、「頑張り過ぎる」ことをやめたボディメイクがあった。

【写真】細いウエストと丸みのあるお尻のyukaさんのステージングを含む14

yukaさん

「毎日何かに焦っていて楽しそうじゃない」その一言で変わった大会との向き合い方

昨年、憧れだけを胸に初めてコンテストへ挑戦。会社員の仕事と両立しながらトレーニングに打ち込み、決勝大会まで進出した。今年ももう一度ステージに立ちたい、その思いで今年も大会への出場を決めた。

「昨年より確実に成長できたと思いますが、筋肉量や絞りなど改善できる部分はまだまだあります。今回ルーキービューティーフィットネスモデル優勝はうれしかったですが、地区予選では3回目の2位。悔しさも強く残りました」

今年はオフシーズンにしっかり食べて筋肉量を増やし、減量してもメリハリのある身体を維持できるようアウトラインづくりを意識。昨年課題だった細さは改善され、ステージでも存在感が増した。

一方で、減量は昨年以上に苦戦した。昨年と同じ方法では体重が約2カ月間ほとんど動かず、焦りから脂質を減らし続けても変化はなかった。

そこで発想を転換した。

「6月からは胡桃やオリーブオイル、グラスフェッドバターなど良質な脂質を増やし、メインのタンパク質も鮭や鯛に変えました。すると少しずつ体脂肪が落ち始めて、何とか大会に間に合わせることができました」

同じ身体でも毎年反応は違う。その経験は「減量に正解は一つではない」と実感する大きな学びになったという。

さらに、もう一つ大きな転機があった。

「減量中、『毎日何かに焦っていて全然楽しそうじゃないよ』と言われたんです。好きで始めたはずなのに、その言葉でいつの間にか筋トレも有酸素も義務になっていることに気付きました」

苦手な有酸素を「楽しい運動」に変えたら身体も心も変わった

もともと走ることが苦手だったyukaさんは、ジムで黙々とトレッドミルで歩く時間が苦痛だった。

そこで、減量中の有酸素も楽しめるよう、あえてゴルフではカートに乗らず歩き、愛犬との散歩を長くするなど、自分が楽しめる活動を日常生活に取り入れた。

「続けているうちに体力が付いてきて、トレッドミルでの有酸素も終わったあとに達成感を感じられるようになりました」

食事も毎食5〜10種類のカラフルな野菜やフルーツを取り入れることで、減量中でも見た目が楽しく満足感のある食事を心掛けたという。

また、身体づくりでは寝る前の呼吸エクササイズと朝のドローイン(腹横筋など体幹の深層筋を意識してお腹をへこませるトレーニング)を習慣化。昨年気になっていたお腹の張り出しが改善され、体幹の安定も実感している。

「大会は人生を楽しむための一つのツール。無理をするのではなく、過程そのものを楽しみながら続けたいです」

学生時代は持久走でいつも最後、一駅でも歩きたくないほど運動が苦手だったというyukaさん。そんな自身だからこそ、筋トレに縁がない人へ伝えたいことがある。

「トレーニングや有酸素などの運動を始めたてのときは身体が変わっていないように思えて、不安になることもあります。でも数カ月、数年単位で振り返れば必ず変化しています。自分を信じて楽しみながら続けることが一番大切です」

次なる目標は地区予選優勝、プロカード獲得。そして、自身の経験を生かし、筋トレの楽しさや食事の大切さを発信していきたいと考えている。

【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。

執筆者:柳瀬康宏
『月刊ボディビルディング』『IRONMAN』FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格は、NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット、リフォーマー。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動もしており、2019年よりJBBF、マッスルゲート、サマースタイルアワードなどのボディコンテストに毎年挑戦している。

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取材・文:柳瀬康宏 写真撮影:岡暁

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