「以前はお酒が大好きで、浴びるように飲んでいました」
そう振り返るのは、大槻香奈子(おおつき・かなこ/35)さん。現在は週5日、1回2時間ほどの筋トレを続け、『マッスルゲート東京大会』ではビーチビキニ163cm超級で優勝した。
マッスルゲートの「ビーチビキニ」は、過度な筋量や絞りを求めるのではなく、ビキニが似合う健康的でバランスの取れた身体やステージ上での表現などが評価されるカテゴリー。トレーニングを始めて身体が変わり、「一度ステージに立ってみたい」と考える女性にとっても挑戦の選択肢となるカテゴリーだ。
大槻さんも、最初から大会出場を目指して身体を鍛え始めたわけではない。
きっかけは30歳を過ぎて感じるようになった、体力の低下だった。
【写真】大槻香奈子さんの丸みのあるヒップで魅せるバックポーズ

趣味の釣りを楽しむ体力がなくなってきた
大槻さんの趣味は釣り。
しかし30歳を超えたころから、好きな釣りをするにも以前ほど体力が持たないと感じるようになっていた。
ちょうどそのころ、近所に24時間営業のジムがオープンすることになった。
「夫に誘われるまま、一緒に通い始めたのがきっかけです」
大会に出たいわけでも、筋肉をつけたいという明確な目標があったわけでもない。
夫からの誘いで何気なく始まったジム通いだった。
それが現在では週5日、1回約2時間の習慣になっている。
「浴びるように飲んでいた」お酒からも自然と離れた
筋トレを続けることで変わったのは、身体だけではなかった。
大きく変化したのが生活習慣だ。
「以前はお酒が大好きで、浴びるように飲んでいましたが、ボディメイクを始めてからはあまり飲まなくなりました」
食事にも変化があった。
以前と比べて揚げ物などを控え、比較的クリーンな食事を取るようになったという。
筋トレを始める前に、「お酒をやめなければ」「食生活を変えなければ」と厳格なルールを決めたわけではない。
身体を鍛える生活を続けていくなかで、それまで当たり前だった生活習慣も変わっていった。
初めてのステージは「緊張で震えていた」
そして35歳、大槻さんはマッスルゲート東京大会のステージに立った。
出場したのはビーチビキニ163cm超級。
華やかなステージの上で、緊張は隠せなかった。
「緊張で、とても震えてしまっていました」
それだけに、1位として名前を呼ばれたときは驚きが大きかったという。
「1位になれたときはびっくりしましたが、うれしかったです」
そして、喜びと同時に出てきたのが周囲への感謝だった。
これまで指導してくれた先生たち。大会当日にヘアメイクを担当してくれた姉。そして、大会までの期間をそばで支えてくれた夫。
「とても感謝しています」
そもそも筋トレを始めるきっかけを作ったのも夫だった。
夫婦で始めた何気ないジム通いが、数年後にはビキニ姿でステージに立ち、優勝するところまでつながった。
優勝しても「今は全体的に薄い身体」
大会で1位になったからといって、大槻さん自身は現在の身体が完成したとは考えていない。
むしろ課題を冷静に見ている。
「今は筋量も少なく、全体的に薄い身体なので、全体的に厚みや丸みを作っていきたいです」
トレーニングでも試行錯誤は続く。
特に苦手なのが背中だ。
狙った場所ではなく僧帽筋ばかりに刺激が入ってしまうことが多く、現在もフォームや動きを試しながら改善を目指している。
一方、比較的うまく鍛えられていると感じているのが脚。
「得意というよりは、一番マシに鍛えられているのが脚だと思います」
脚のトレーニングでは、少しずつ重量に慣れていくことを意識しているという。
35歳、「年齢に負けない身体」へ
保育園給食の調理の仕事をしながら、週5日の筋トレを続ける大槻さん。
今後目指しているのは、単に大会で評価される身体だけではない。
「全体的に厚みや丸みを作って、年齢に負けない身体を作っていきたいです」
30歳を過ぎ、趣味の釣りさえ体力的につらくなってきたことから始まった身体づくり。
夫に誘われて足を踏み入れた24時間ジムで筋トレを始め、お酒を飲む量が減り、食生活も変わった。そして35歳では、ビーチビキニのステージで優勝を経験した。
身体を変えようと一大決心して始めたわけではない。
何気なく始めた筋トレを続けたことで、身体だけでなく日々の過ごし方まで少しずつ変わっていった。まずは何か始めてみると良いのかもしれない。
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
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取材・文:FITNESS LOVE編集部 撮影:北岡一浩










