8月2日(日)、埼玉県・三郷市文化会館で開催された『サマースタイルアワード 2026 東京予選』。ビキニ(ベティ)部門マスターズクラスで3位に輝いたのが、佐々木千恵(ささき・ちえ / 57)さんだ。佐々木さんは50代後半ながらも、新たなアプローチを取り入れながら身体を磨き続けている。

トレーニングを始めたきっかけは、黒帯だと言う着衣総合武道の大道塾「空道」。空手と柔道の要素を組み合わせたこの武道の黒帯を取得するための身体づくりとして筋トレに励むようになった。
「道場の師範代がトレーナー科の教諭でもあり、トレーニングはかなりやりました。今は体重も減り、男性と稽古するのが難しくなったので格闘技はお休みしていますが、その代わり、現在はカイロプラクティックの先生から解剖学に基づくトレーニングを教わっています」
弱点の下半身を『身体の使い方』から変える
もともと細身で、肩や背中には自信があったという佐々木さん。一方、身体の軸をつくることを苦手としていたため、腹圧やハムストリングなど下半身を中心に弱点を一つずつ改善してきた。さらに今回は、クラシックバレエの考え方も導入。足裏の使い方や重心の取り方を研究し、トレーニングやポージングへ落とし込んだ。
「身体の動きを理論的に考えることで、マッスルコントロールが以前より上手になりました。身体の原則に沿って取り組んでいるからこそ、この年齢でも大きな怪我もなく続けられているのだと思います」
コンテストへ挑戦することは、身体だけでなく気持ちにもプラスの変化をもたらしている。
「自分の娘くらいの年齢の選手と同じ舞台に立てることがうれしいです。負けて涙を流したり、黙々と努力したりする姿を見ることは刺激になります。そんな選手たちの中に自分もいられるだけで幸せですね」
見た目の変化が生活の質も高めてくれる
仕事を続けながら身体づくりに励む佐々木さんが大切にしているのは、トレーニングだけに偏らないこと。仕事とプライベートを含めた生活全体のバランスを意識している。年齢を重ねても身体を磨き続けることが、自己肯定感を保つことにもつながっているという。
「見た目を整えると気分が変わり、生活の質も上がると思います。改善しようと思えるだけでも素晴らしいことです。数字だけにこだわらず、定期的に自分の姿を見て、小さな変化に気づくことが継続のモチベーションになると思います」
佐々木さんの、57歳の現在も自分の身体を知り、弱点を一つずつ改善する姿勢が、娘世代の選手と肩を並べるステージでの輝きにつながっている。
【SSAアンチドーピング活動】SUMMER STYLE AWARD(サマー・スタイル・アワード)はJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト団体である。全ての選手登録者はアンチドーピング講習の受講を必須としており、SSAから指名された場合はドーピング検査を受けなければならない。
執筆者:池田光咲
IRONMANを中心にトレーニング・スポーツ系メディアや雑誌で執筆・編集活動を展開中。ベンチプレス世界選手権3位の入賞経験をもつ現役アスリート。
取材:池田光咲 撮影:高坂裕希
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