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「成人式の写真が恥ずかしかった」22歳が変身 食にぶつけていた不安やストレスを運動へ【筋トレビフォーアフター】

「成人式の前撮りも当日も、満足できる写真が1枚もなかったんです。どの写真も盛れず、とても恥ずかしかったです」

そう振り返るのは、個人事業主としてもみほぐしとピラティスの指導を行う秦菜摘(はた・なつみ/22)さん。将来への不安を食事で紛らわせていた生活から抜け出し、現在はフルマラソンを完走するほどランニングに夢中になっている。秦さんが変えたのは、身体のラインだけではなかった。

【写真】身体のラインが変化した秦菜摘さんのビフォーアフターを含む6枚

秦菜摘さん

左2025年、右2026年

変化前の写真が撮影されたのは2025年3月頃。当時の秦さんは就職活動をしながらアルバイトをしていた。

「昼夜逆転に近い生活でした。将来への不安や自分に対するイライラを、全て食事にぶつけていました」

秦さんは小学3年生から大学2年生までソフトテニスを続けており、もともと運動が嫌いだったわけではない。それでも生活環境が大きく変わり、先の見えない不安を抱える中で、食事が気持ちを紛らわせる手段になっていた。

身体を変えようと決意したのは成人式である。前撮りだけでなく、当日に撮影した写真にも納得できず、自分の姿を見ることが恥ずかしかったという。

「パーソナルジムへ通い始めて、24時間ジムにも入会しました。食事管理アプリを使って食生活を記録して、全国各地で開催されているボディコンテスト『マッスルゲート』への出場も目標として掲げました」

食事では、たんぱく質・脂質・炭水化物の割合を示すPFCバランスを意識。鶏肉や白米などを取り入れ、当初は1日1600kcalほどを目安に管理したという。

「最も効果を感じたことは食事の見直しでした。以前は好きなものを好きなだけ食べる日々で、どれだけ食べているのかを気にしていなかったんです。大切なのは、特定の食材だけを食べることではなくて、食べた内容と量を記録することだと思います」

なお、必要なエネルギー量は年齢や活動量などによって異なるため、秦さんの数値はあくまで当時の個人的な目安だ。

数字に追われる身体づくりから「きれいで使える身体」へ

順調な時期ばかりではなかった。コンテスト前には数字にとらわれ、思うような結果が出ていないと感じて自信を失ったこともある。

そんな秦さんを救ったのが、トレーナーからかけられた「数字じゃないよ!」という言葉だった。数字を小さくすることだけが目的ではなく、見た目の変化や動きやすさも身体づくりの大切な指標だと気付いた。

トレーニングを続けて大会にも出場した秦さんは運動に積極的になりランニングも開始。ランニングを始めて1年もたたないうちに、フルマラソンも完走した。

「以前は身体のラインが目立たない服ばかり選んでいたので、Tシャツと短パンでランニングに夢中になる自分は全く想像できませんでした」

現在はランニングチームの仲間と練習して達成感を味わい、ときには大会へ出場して気分転換をしている。以前は食事にぶつけていた不安やストレスを、運動によって切り替えられるようになった。趣味が増え、自然に笑顔になることも増えたという。

これからの目標は、フルマラソンの記録更新と『きれいで動ける身体』をつくること。成人式の写真から目を背けていた秦さんは、いまではトレーニングをして長い距離を走りながら、理想の姿へ進み続けている。気持ちを紛らわせる行動を、前向きになれる習慣へ置き換えたこと。それこそが秦さんにとって、見た目以上に大きな変化である。

執筆者:柳瀬康宏
『月刊ボディビルディング』『IRONMAN』FITNESS LOVE』などを中心に取材・執筆。保有資格は、NSCA-CPT,NSCA-CSCS,NASM-CES,BESJピラティスマット、リフォーマー。メディカルフィットネスジムでトレーナーとして活動もしており、2019年よりJBBF、マッスルゲート、サマースタイルアワードなどのボディコンテストに毎年挑戦している。

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取材・文:柳瀬康宏 写真提供:秦菜摘

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