ベストボディ選手 コンテスト

54歳・弁護士がコンテスト優勝 体重90kgから大変身「事務所で取る夕食は馬刺しです」

9月27日(日)、高知県立県民文化ホール(オレンジホール)で開催された「ベストボディ・ジャパン2026高知龍馬大会」。ベストボディ部門クイーンクラス(2026年末時点で50~59歳の女性が対象)でグランプリを獲得したのは、東京都在住の溝上聡美(みぞかみ・としみ/54)さんだ。企業法務(企業の契約や法律上の問題を扱う仕事)を主に扱う弁護士の溝上さんは、多忙なため職場の事務所で夕食を取ることが多く、大会前は外食を控えて馬肉を取り入れている。睡眠も見直し、就寝時刻を早めるよう心がけているなど、溝上さんの日々の工夫を聞いた。

【写真】溝上聡美さんのメリハリボディ
溝上聡美さん

一時は体重が90kg近くに。減量を経て大会に挑戦

仕事の都合で深夜に食事を取ることも多く、以前は運動の習慣もなかった。一時は体重が90kg近くになったこともある。

「仕事で頭を使うので、頭をフル回転させるために栄養を取っていました。基本的に考えることがとても好きで、仕事も好きなので、そのためのエネルギーを食事でチャージしている感じです」

その後、減量に取り組み、大会初出場を決めた2022年12月には約51kgに。2023年4月23日のベストボディ・ジャパン2023熊本大会までに、約47kgに落としたという。

今年目指すのは、11月22日(日)に東京・両国国技館で開催予定の「ベストボディ・ジャパン2026 日本大会」。2024年以降、オフシーズン(大会に向けた減量をしていない時期)は50kgを少し上回る程度になり、日本大会には46~47kgまで落とすという変動を繰り返している。今年も同様だ。

ただ、初年度は筋トレをしていなかった。今年は筋肉量が増え、同じ体重でもボディラインは異なっていると感じているという。

体重を調整しながらも、食べる楽しみは大切にしている。

「食べたいだけ食べられるのも幸せのような気がします(笑)」

鶏肉に飽きたら馬肉。手間を減らし、食事管理を続ける

食事管理では、食材の選び方を工夫する。鶏肉ばかりでは飽きてしまうため、熊本の馬肉・馬刺し専門店「菅乃屋」から馬肉を取り寄せている。同店の公式通販では、例えばスライス赤身40gが1300円(税込)で販売されている。

馬肉を食べるのは夜のみ。普段の夕食は外食か事務所で取るが、大会前は減量のため外食を控え、事務所で馬刺しやスモークサーモンを食べる。

選ぶのは「そのまま食べられるもの(笑)」。調理の手間がかからないことも、仕事をしながら食事管理を続ける助けになっている。

アレルギーのためお酒は飲まず、タバコも吸わない。仕事と大会に向けた身体づくりに力を注ぐ日々の中で、食事にはお金をかけているという。

「食事に関しては、あまり節約は考えていないんです」

日付が変わる前の帰宅と、午前2時までの就寝を目指す

見直したのは食事だけではない。以前は午前3時、4時まで仕事をしていたという。今は筋肉のためにも睡眠を大切にし、できるだけ日付が変わる前に帰宅して、午前2時までには寝るよう心がけている。

各部門・クラスの日本一を競う日本大会に向け、ここからさらに体重を落としていく。

「これからが苦しいです(笑)」

食事は、好きな仕事に打ち込むための力にもなる。食べる楽しみを大切にしながら、食材の選び方や就寝時刻を工夫する。その積み重ねが、溝上さんの仕事と身体づくりの両立を支えている。

ワンポイント用語解説

ベストボディ部門:男女それぞれの健康美を競う部門。全身の引き締まりや体型のバランスに加え、表情・表現力、ポーズの取り方、歩き方や身のこなし、知性・品格・誠実さも審査される。

馬肉:赤身は高たんぱく・低脂質の食材。赤肉(生)100g当たり、たんぱく質20.1g、脂質2.5g、鉄分4.3mgを含み、エネルギーは102kcal。脂質や摂取エネルギーを調整しながら、たんぱく質と鉄分を補う選択肢になる。「ビキニの女王」として知られるビキニフィットネス選手の安井友梨さんも、身体づくりの食事に馬肉の赤身を取り入れている。

取材・文:久米大郎 写真:山口夏織

執筆者:久米大郎
数学書の編集者、フィットネスライター。都内の出版社に勤務する傍ら、自らもボディビル競技に取り組む。2024年マッスルゲート埼玉大会ボディビル65kg以下級3位、2025年東京ノービスボディビル選手権大会男子ボディビル55kg以下級2位。筋トレ情報サイト「FITNESS LOVE」では、競技者としての経験と編集者の視点を生かし、選手の挑戦や身体づくりの工夫を伝えている。徳島県徳島市出身、神奈川県大和市在住。

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