2026年9月13日、WINCあいち・大ホールで開催された「ベストボディ・ジャパン2026愛知・名古屋大会」。ベストボディ部門ウーマンズクラスで準グランプリに輝いた中川栄(なかがわ・えい/49)さんは、今年で競技歴8年目を迎える。ジム&サロンを経営しながら、日々、自身の身体と向き合っている。
【写真】中川栄さんの「50歳目前と思えない」メリハリボディ

日本大会ではこれまで2度、準グランプリを獲得。2025年はさらに上を目指すため、あえて大会出場を休んだ。その間に目指したのは、これまでとは違う身体。その過程で改めて実感したのが、日々の「意識」の大切さだったと話す。
「このままでは総合グランプリを取れない」だから、1年間休んだ
「このままだったら、総合グランプリ獲得は難しい……」
そう感じた中川さんは、1年間大会から離れることを決めた。基本のトレーニングを続けながら、選手ではなく観客として大会を見る。ステージに立っているときには気付かなかったことを客席から観察し、自分に足りないものを考えた。
そして、ボリュームのあった下半身を細くするなど、身体の印象を大きく変えることに取り組んだ。ところが、復帰後の近畿大会で新たな課題に気付く。下半身を絞ったことで、今度は上半身の迫力が足りなく見えたのだ。そこから上半身のボリュームをつくり直した。
今年は東京、大阪、近畿、名古屋の4大会に出場。大会に出るたびに課題を見つけ、次のステージに向けて改善に取り組んだ。
トレーニングは1時間。残り23時間をどう過ごすか
身体づくりを見直す中で、中川さんが意識するようになったのは、ジムにいる時間以外の過ごし方だ。
「トレーニングって限られた一日のうちの1時間なんで、あとの23時間に意識を向けましたね」
歩き方や脚の使い方、足裏の接地など、日常の身体の使い方まで見直した。もともとX脚で内股気味に歩く癖があり、立つときもお腹を前に突き出すような姿勢になりやすかったという。
トレーニングやピラティスからヒントを得ながら、自分で調べ、試し、身体の変化を確かめる。単に「鍛える」だけではなく、普段の身体の使い方そのものを変えていった。
「一番大事なのは意識やなって、すごい感じました」
49歳からも「美」を更新し続ける
現在の目標は、11月に開催される日本大会で総合グランプリを獲得すること。その先には、プロへの挑戦も見据えている。
一方で、中川さんにとって「ベストボディ」は、順位だけを競う場所ではない。トレーニングが「大好き」というわけではない。それでも、未来の自分のためには続けていきたい。大会に挑戦することで、多くのことを学び、年齢を重ねても「美を更新」できる。そんな経験をさせてくれた大会への感謝は大きい。
これからは、自分が得たものを周りの人に返していきたい。
「何らかの形で恩返しできたらなっていう気持ちは強いです」
1日1時間のトレーニングだけでなく、歩く、立つ、身体をどう使うか。
日常の一つひとつに意識を向けた残り23時間も、49歳からの身体づくりにつながっている。
「一生ベストボディでいられるようにずっと磨いていきます」
取材・文:大熊智子 撮影:上村倫代
福岡県北九州市生まれ。愛知県育ち。大学で社会心理学・メディア論を専攻。各種広告・広報など企業案件の取材・執筆を担当するかたわら、町の文化や魅力を伝えたいと、地域情報の発信にも力を入れている。
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