ベストボディ選手 コンテスト

60歳、新たなステージへ コンテスト初出場で準グランプリ、名古屋大会でも3位入賞

体脂肪率35%、BMI27。今から5年前、フィットネスを始める前の山田啓子(やまだ・けいこ/60)さんは、ステージに立つ自分の姿など想像もしていなかったという。フィットネスを続け、身体が変わるにつれて、以前はためらっていたモデルやコンテストにも挑戦したいという気持ちが芽生えた。そして今年4月、初出場の大会で準グランプリを獲得。9月13日(日)、WINCあいち大ホールで開催された『ベストボディ・ジャパン2026愛知・名古屋大会』でも、ミス・ベストボディ部門プラチナクラスで3位に入賞した。学習塾・英会話・エステを経営する山田さん。多忙な日々のなかでも自分の身体と向き合い、トレーニングや食事管理を積み重ねている。仕事とフィットネスを両立させながら、挑戦を続ける日常とその原動力に迫った。

【写真】山田啓子さんの60歳とは思えないメリハリボディ
山田啓子さん

身体の変化が、挑戦する勇気に

初出場となった4月の近畿大会。山田さんが目標にしたのは、順位よりも「今できる準備を全部やる」ことだった。

「相対評価ではなく、自分で自分を褒められることをしよう」

そう考えて臨んだ結果は準グランプリ。うれしくて思わず涙がこぼれたという。

もともと新しいことに挑戦したい気持ちはあったものの、モデルやコンテストにはなかなか踏み出せずにいた。フィットネスを通じた身体の変化が、自分の可能性を広げるきっかけとなった。今年4月から大会出場を重ね、今回で5大会目。経験を積みながら、さらに高みを目指している。

忙しくても、自分の身体と向き合う

経営する事業の仕事は、終業が遅くなることも多い。山田さんは隙間時間にストレッチを取り入れ、限られた時間を活用している。

トレーニングではお腹とお尻を重点的に鍛えながら、全身のバランスと正しいフォームを重視。筋肉がつきやすい体質のため、自己流でスクワットをした結果、前腿に筋肉がついてしまったことが、今なお悩みの一つだと話す。

現在は時間の許す限り公式練習に参加し、公認講師から正しい知識を学びながら自主練習を継続。食事もPFCバランスを意識し、普段はたんぱく質25%、脂質25%、炭水化物50%を目安に、大会前には30%、15%、55%へと調整している。

「やる気より行動」。次の目標へ

名古屋大会でも好成績を残した山田さん。次に目指すのは、さらに自分のレベルを高め、理想の身体で大会を楽しむことだ。

「ダイエットや筋トレをしていても、変化しないときがあります。私も何度も挫けそうになりました。でも、そこでやめないこと。グッと我慢して続けていけば、3カ月後、1年後には必ず変化が見えてきます」

大切にしているのは、気持ちが乗るのを待つのではなく、まず行動すること。

「やる気より行動。小さなことをコツコツ継続していけば、やがて大きなことにつながっていくと思います」

5年前には想像もしなかったステージに立ち、今もなお理想の身体を追い求める山田さん。年齢や忙しさを理由に諦めるのではなく、できることを一つずつ積み重ねていく。その先には、年齢にとらわれない新たな可能性と、自分らしく輝く未来が広がっている。

取材・文:大熊智子 撮影:上村倫代

執筆者:大熊智子
福岡県北九州市生まれ。愛知県育ち。大学で社会心理学・メディア論を専攻。各種広告・広報など企業案件の取材・執筆を担当するかたわら、町の文化や魅力を伝えたいと、地域情報の発信にも力を入れている。

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