ベストボディ選手 コンテスト

62歳がコンテストで準グランプリ 20年来のママ友と鍛える「2人だからここまで続けられた」

20年来のママ友とジムで補助し合い、同じ舞台で順位を競う。兵庫県在住の石本珠美(いしもと・たまみ/62)さんは、9月27日(日)に高知県立県民文化ホール(オレンジホール)で開催された「ベストボディ・ジャパン2026高知龍馬大会」で、ベストボディ部門プラチナクラス(2026年末時点で60歳以上の女性が対象)の準グランプリ(2位)を獲得した。モデルジャパン部門でも同クラス3位に入賞した。

【写真】石本珠美さんのメリハリで魅せるバックポーズ
石本珠美さん

帰国子女クラスのママ友から、同じ大会の選手へ

その友人とは、今回の高知大会で両部門の同クラスを制した長藤綾子(ながとう・あやこ/60)さん。2人は約20年前、子どもの帰国子女クラスを通じて知り合った。石本さんは1986年、夫の海外赴任に伴って家族でマレーシアにわたり、タイでの生活も経験しながら息子を育てた。長藤さんも、インドネシアの首都・ジャカルタで子育てをしていた。

長藤さんに誘われ、2人でジムに通い始めた。当時はまだ、ベストボディ・ジャパンの存在も知らなかったという。

長藤さんは、六甲アイランドのオルビスホールで開かれた「ベストボディ・ジャパン2014神戸大会」に出場。石本さんも刺激を受け、「ベストボディ・ジャパン2014大阪大会」の舞台に立った。子どもを通じて生まれた縁が、身体づくりをともに楽しむ関係へとつながっていった。

ジムで補助し合う「60代女子の合トレ」

現在は、24時間営業のジムに通う2人。一緒にトレーニングをすることもあり、お互いを補助しながら鍛えている。いわゆる「合トレ」、合同トレーニングだ。

「2人だからここまで続けられた」

同じ舞台で順位を競う相手でもあり、日々のトレーニングを支え合う仲間でもある。石本さんのしみじみとした言葉には、長く一緒に取り組んできた友人への思いが表れている。

今年も2人は、全国から選手が集まる「ベストボディジャパン日本大会(11月22日、東京・両国国技館)」に出場する予定だ。

マレーシア時代の友人とは、陶磁器の絵付けを

長く続く付き合いは、ジム以外にもある。マレーシアで暮らしていた頃の友人とも、帰国後の交流が続いている。

「マレーシア時代の友達と集まって、いまだに交流があります」

今は、その友人が教えるポーセリン、陶磁器への絵付けも楽しみの一つだ。月に1度ほど京都の友人宅に何人かで集まり、作品を作る。最近は、孫の身長や体重、イラストを描いたフォトフレームを仕上げた。

慣れない海外で助け合って暮らした仲間たち。離れて暮らす友人と東京などで集まることもあり、今では成人した子どもたちの幼い頃を懐かしむ。

一緒に鍛える人、絵付けを楽しむ人。旧知の仲間や友人と時間を重ねることで、長年の縁を今の暮らしにつないでいる。

ワンポイント用語

ベストボディ部門:全身の引き締まりや体型のバランス、表情・表現力、ポーズの取り方や歩き方などを審査する健康美の部門。

モデルジャパン部門:スリムな身体やスタイルの良さを重視し、全身のバランスや表現力、歩き方やポーズの取り方などを審査する部門。

ベストボディジャパン日本大会:地区予選などで出場資格を得た選手が集い、各部門・クラスの日本一を競う全国大会。2026年の出場権は、地区予選の各部門・各クラス上位2名に与えられる。ただし、東京大会、愛知・名古屋大会、大阪大会、首都圏大会、神奈川・横浜大会の5大会は、各部門・各クラスの上位3名が対象。2025年日本大会の各部門・各クラスのグランプリ(優勝)獲得者にも出場権がある。高知龍馬大会は上位2名が対象となる。

ポーセリン:本来は磁器を意味する言葉。本記事では、磁器に専用の絵の具で絵や模様を描き、焼き付けて仕上げる「ポーセリンペインティング(絵付け)」を指す。

取材・文:久米大郎 写真:山口夏織

執筆者:久米大郎
数学書の編集者、フィットネスライター。都内の出版社に勤務する傍ら、自らもボディビル競技に取り組む。2024年マッスルゲート埼玉大会ボディビル65kg以下級3位、2025年東京ノービスボディビル選手権大会男子ボディビル55kg以下級2位。筋トレ情報サイト「FITNESS LOVE」では、競技者としての経験と編集者の視点を生かし、選手の挑戦や身体づくりの工夫を伝えている。徳島県徳島市出身、神奈川県大和市在住。

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