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“お父さんにそっくり”幼い頃からぽっちゃりだった女性がビキニコンテストに優勝

5月30日(日)、都内では本年度最初となった「マッスルゲート東京」が銀座にて開催された。マッスルゲートは、誰もが参加できるコンテストということで、これまでコンテスト出場経験がない方も挑戦しやすい大会だ。今回のエントリー総数は322人。その中で新人選手たちの活躍が目立った『ビキニ』のカテゴリーで35歳以上160㎝以下級で優勝したのが、中村由希絵選手だった。彼女は昨年のマッスルゲート東京でも同じカテゴリー・階級に挑戦したがそのときは5位という結果だった。今回は、優勝するまでの中村選手のバックグラウンドを伺った。

取材:FITNESSLOVE編集部 写真:中島康介

2021 マッスルゲート東京フィットネスビキニ 35歳以上160センチ以下級優勝

中村由希絵選手

トレーニングをはじめたきっかけは?

母は20代の頃、読者モデル経験のある長身美人。
なのに私は…と言えば、小さい頃からずっとぽっちゃり体型で、「お父さんにそっくりね!」と言われる日々を過ごしていました。妊娠中につわりでかなり体重は落ちたものの、その後は代謝も悪くなり、年齢と共に何をやっても痩せない身体に。そんなとき、30代半ばを迎え、「お腹の出たおじさんにはなりたくない!」と先に夫がトレーニングに目覚め、あっという間に10kg減量に成功! そのわずか数か月後にベストボディ・ジャパンに出場し、いきなり準優勝‼ さらなるスイッチが入り、JBBFに拠点を移し、フィジーク、ボディビル、クラシックフィジークと、様々なカテゴリーにおいてバンバン入賞するレベルに上がってしまいました(今年のマッスルゲート神奈川のクラシックフィジークでも2位でした)。それを横目に、妻としてバランスの取れた夫婦でありたいと思うようになり、スタジオばかり出ていたジムでのルーティーンからトレーニングを重きにするようになりました。

ボディコンテスト出場のきっかけは?

トレーニングが楽しくなり、身体が変わっていく様を見てくれていたジムのジェネラルマネージャー。私がトレーニングを好きになるきっかけを与えてくれて方でもあります。その方から、「大会を目指してみたら?」と勧められたことがきっかけです。人前にほぼ裸の格好で出るなんて考えもしませんでしたが、想像もつかないほどの進化の過程を夫から直接学び、「この人といつか一緒にペアで大会に出たい!」と強く思ったことがとても大きかったと思います。

なぜマッスルゲートに出場した?

夫がJBBFを選択していたこと、規律のしっかりした信用ある団体だと思ったからです。

学生時代にやっていたスポーツは?

バスケを少しかじった程度で、スポーツはほとんどやっていません。でも動けるデブでした(笑)。

現在の職業は?

主婦です。

お仕事との両立はどうしてる?

主婦なので、時間配分やスキマ時間をうまく活かしながら、トレーニング時間を確保しています。

大会出場の際、ご家族の反応は?

「パパがおかしくなったからママもおかしくなっちゃった!」と最初思われていましたが、大学生の息子も私と同じジムに高1から通っています。娘も年齢的に可能になったら入会する予定!

普段のトレーニングメニューについて教えてください

週5の3分割に、足りないと思ったメニューをちょこちょこ追加してやっています。通っているジムは、おじいちゃんおばあちゃんの多い地元のスポーツクラブなので、スミスもなく、マシンの数も少ないため、自分で色々と試行錯誤しながらやっています。

コンテストに向けてのトレーニングメニューは

自分が弱いと思う部位の頻度を上げ、そこから重量、メニュー調整。変化の様子を見て、また違う部位を見つけて同じことを繰り返します。これは普段でも同じですが、競技のカテゴリーにおいて、強化の必要性を感じた部位を重点的に攻める、ということで違いが出てくるように感じます。

トレーニングをしていてつらかったことと
それを乗り越えた方法は?

私は元よりメンタルが弱く、自分に自信の持てないタイプのため、最初の大会までのプレッシャーがとても強く、顔面神経痛になりました。毎晩うなされることも。トレーニング自体は大好きなので、辛いと思ったことはあまりありません。辛くなってからが楽しくなります!

トレーニングをしていて良かったことは?

心も身体も健康的になったこと。マイナス思考だったのがプラス思考へと変わることができた。「普通体型の人になりたい!」だったのが、それを通り越してメリハリのある身体に。共通の趣味を持った夫との会話が弾むこと。

トレーニングでこだわっていることは?

自分の基本のメニューにわずかでも変化を取り入れること。例えば、重量や効かせ方、マシンを変えたりと、いつもまったく同じにはしないようにしています。

食事でこだわっていることは?

低脂質をベースに、お野菜は色んな種類を食べるよう心掛けています。また、食物繊維でお腹を満たしてあげながら糖質量の調整をしています。基本的にはどのシーズンでもクリーンな食事なので、食べたいと思うメニューがあったら、ローファットの食材を使って近づけるようにアレンジして作ります。

コンテストに出て良かったことは?

まったく自信のなかった私が少しでも自信を持つことができるようになった。「やればできる!」という想いを、子どもたちへ伝えることがわずかでもできたかなと思っています。夫と同じ志を持つことで、お互いを更に理解し合えるようにもなりました。

今後の大会での目標は?

私の場合は一番になりたい!というよりも、弱い自分と戦って、いかに成長できるかということを経験したいと思っています。「昨日よりも今日の自分が成長して行けたら…」という願いのもとに大会出場を目標としています。また、来年はいよいよ夫とミクスドペアにチャレンジする予定です!


中村由希絵
2021 マッスルゲート東京フィットネスビキニ 35歳以上160センチ以下級優勝
生年月日:1982年7月11日
身長:159センチ
入賞歴:
2020 マッスルゲート東京フィットネスビキニ 35歳以上160センチ以下級 5位
2021 YBBFマッスルフェスタ横浜 フィットネスビキニ 40歳以下級 優勝
トレーニング以外の趣味:オリジナルのヘルシーメニューの考案。ママさんコーラスに入っているので歌うのが好きです♪
好きな食べ物:赤身の牛肉、お刺身、お豆類(チーズ、スイーツも大好きですが滅多に食べません)
嫌いな食べ物:油の多いもの、味の濃いもの。胃が弱いので胃もたれしてしまいます。


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