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ジュラシック木澤が教える『勝てる男の上腕三頭筋』の筋肉製造法はこれだ!ミライモンスター・相澤隼人が武者修行へ

木澤大祐選手、すなわち“ジュラシック”木澤選手は、その異名の如く恐竜のTレックス(ティラノサウルス)のような太い首と僧帽筋周り、日本一の上腕二頭筋と大腿部のサイズを持つ男だ。2021年の日本選手権では自身最高位の2位にまで登り詰めた。その木澤選手のもとへ、ミライモンスターでおなじみ相澤隼人選手が、太い腕を手に入れるべく、木澤選手が経営しているジム『ジュラシックアカデミー』がある愛知県まで武者修行に行った。今回は、その迫力ある、また、見ているこっちまで筋線維がはち切れそうなトレーニング内容を紹介する!

取材・写真:月刊ボディビルディング編集部 大会写真:中島康介

巨大な上腕三頭筋製造法① EZバー・フレンチプレス

ここから上腕三頭筋の種目になる。三頭筋の第1種目は、EZバーを用いたフレンチプレスであった。この種目は、肩関節のストレッチも含めて行う。木澤選手自身、肩関節が硬く三頭筋が上手くストレッチしない為、この種目から入るとのことだ。
この種目も上腕二頭筋のカールのように、リズムを大切にする。ボトムまでしっかりと三頭筋にテンションをかけながら、ゆっくりとおろし、ボトムで1テンポ止めたあとに一気に切り返す。肘だけの動きに捉われず、軽く肩関節も動かしながら行う。これにより肩関節がストレッチし、次の種目からも三頭筋にテンションをかけながら行う事ができる。
EZバーは指先で握らず手のひらでしっかりとホールドする。三頭筋の種目だとサムレスグリップのイメージが強いが、この種目はサムアラウンドで行った。恐らくではあるがサムレスグリップで乗せるように持つと手首の動きが出てしまうが、サムアラウンドで行うことにより手首の動きが減るため、無駄な動作が無くトレーニングを行うことができるのだろう。

上腕三頭筋の1種目目はEZバー・フレンチプレス。ストレッチも兼ねて行う。トップからゆっくりとバーを下し、ボトムで1テンポ止めてから、一気に切り返して挙げる。バーベルはサムアラウンドでしっかり握る。

巨大な上腕三頭筋製造法② ケーブル・プレスダウン

収縮はあまり意識しないようにする。スタートは肘が伸びた位置で、ネガティブをかけながら肘を曲げていき、肘が曲がった位置で身体全体で受け止めて切り返す

この種目ではかなりの重量を扱うため、ディッピングベルトを使いマシンの重さに負けないように加重する。収縮させるような意識はしすぎず、肘を身体の横に固定してフレキシブルに身体全身を使いながらプレスダウンを行う。こちらの種目も前のフレンチプレス同様、サムアラウンドでバーを握る。サムレスグリップにしてしまうと乗せる形にはなり、肘がスムーズに動くが身体全身を使い動作を行うためサムレスグリップだと不安定になってしまう。
スタートポジションは、肘が伸展しているポジションで、上腕三頭筋で重さを受けながら肘を屈曲し、トップの位置で身体全身を使い切り返す。コツというコツはないがここで肝心なのが体幹の強さである。自分自身腹筋が弱く重さに負けてしまっていたが木澤選手は重さを扱いながらも体幹が安定し行うことができていた

巨大な上腕三頭筋製造法③ ケーブル・フレンチプレス

肩関節が伸展した状態で行う種目であるが、しっかりと収縮させる意識を持って行う。トライセップスVバーを使い、手の外側を引っ掛けるようにして行った。ここでもかなりの重量を扱うため、肘関節を伸展させる際は身体全体で踏み込むような感じで前に振り、その勢いも使いながら肘を伸ばす。この際、体幹の安定が必要になる。⑤でも述べた通り、重量に体幹が負けてしまい、ついていくのが困難だった。
また、ケーブルはなるべく地面と平行になるようにする。重さを扱うことを意識しすぎてしまったあまり、自体重を使いケーブルを下向きになっていた。そこを木澤選手に修正してもらった途端に、レップ数がかなり落ちた。見た目は同じようだが少しポイントを押さえるだけでこんなに感覚が変わるのかと感じた。

巨大な上腕三頭筋製造法④ ダンベル・ワンハンド・トライセップス・エクステンション

最後の種目は、ワンハンド・エクステンション。外側頭を狙うために肘を開いて行う。肘を曲げたところで1テンポ止めてから切り返す

この種目が、腕の最後の種目になる。狙う部位は上腕三頭筋の外側頭である。通常、トライセップス・エクステンションは脇を開かずに行うが、この種目ではベンチに仰向けに寝た状態で脇を開き行う。スタートポジションからゆっくりと重さを受けながらダンベルを耳の近くに下ろしていく。この時に軽く頸反射を使う。肘の屈曲と同時に動作をしている側の腕の方に目線を向け、肘を伸ばすと同時に上を向くようにする。これによりストレッチから収縮までしっかりと負荷を受けながら動かすことができる。
ボトムの切り返しの前にワンテンポ止め、その後一気に切り返す。感覚をかなり重視する種目で、後半になるにつれて三頭筋が燃えるように痛んできた。

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木澤大祐(キザワ ダイスケ)
1975年1月9日生まれ、愛知県名古屋市出身。身長170cm、体重82㎏(オン)、オフ(89㎏)医療廃棄物の回収という肉体労働をしながら大会出場を続けていたが、2017年2月にJURASSIC ACADEMYをオープン。2019年4月には独立してオーナーに。爆発的な筋量を誇り「ジュラシック木澤」「東海の恐竜」の異名で多くのファンを持つ。2020年7月7日からJURASSIC KIZAWACHANNEL(YouTube)を開設。登録者数4.6万人。一男二女の父。
主な戦績:1995年 日本ジュニア選手権優勝、2003年 ジャパンオープン選手権優勝、2008・2019年 日本選手権4位、2014・2015・2019年 日本クラス別選手権85㎏級優勝、2021年  日本選手権2位


相澤隼人(あいざわ・はやと)1999年10月21日生まれ、神奈川県相模原市出身。身長164㎝、体重75㎏(オン)85㎏(オフ)
トレーニングを先にしていた双子の兄の影響から12歳でトレーニングをはじめ、非常に向上心があり、勉強熱心な性格と成長期が重なったこともあり、すさまじいスピードで成長が進行している若手No.1選手。若手と言いながらも、ボディビル歴8年というから驚きだ。2021年日本選手権優勝の快挙達成。
主な戦績:
2015~2017年 全国高校生選手権優勝、2017年 日本ジュニア選手権優勝 世界ジュニア選手権75㎏級5位、2018年 全日本学生選手権優勝、2019年 東京選手権優勝 日本クラス別選手権70㎏級4位、全日本学生選手権優勝、日本選手権9位、2021年日本クラス別選手権80㎏以下級優勝、日本選手権優勝

 


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