切原幸枝(きりはら・ゆきえ/56)さんがボディメイクをするようになったのは、ご主人のダイエットがきっかけだった。自身が50歳を迎え、身体や健康への意識が高まってきたことも相まって、トレーナーに食事内容やトレーニングを教わるようになったという。
【写真】切原幸枝さんの筋肉質な肩と締まったウエスト(全身ショット)
事務職の仕事をしており、ずっとパソコンと向き合う毎日。生活の中に運動習慣がないため、「自分が筋トレできるなんて、ましてや続くなんて思ってもみなかった」と切原さんは話す。
体脂肪率は20%半ばとそれほど肥満体型ではなかったが、2週間に1回パーソナルトレーニングに通うようになるにつれ体脂肪が10%台に。
「あっさり落ちたというわけではないですが、体脂肪が減っていく変化を見ると、どんどんトレーニングが楽しくなってきて。苦にならない程度に筋トレを続けて6年が経ちました。ゆっくりと継続して、維持できるくらいがちょうど良いです」
トレーニングに励むうちに、年齢に関係なく身体は応えてくれて、ウエストまわりが引き締まり、服もSSサイズが着られるようになった。そして3年前にトレーナーの後押しと「せっかくの機会だから」と、大会出場を決意する。
ステージでパフォーマンスをすること自体、人生で初めてだったが、大会への挑戦は切原さんの新しい扉を開けてくれた。カテゴリーや年齢関係なく選手同士の交流ができること、会場の控え室の和気あいあいとした雰囲気……。普段の生活からは想像できない刺激をもらい、モチベーションにもつながった。
6月22日(土)に開催された、ベストボディ・ジャパン主催の『フィットネスモデル2024愛媛・松山大会』で、切原さんはグランプリを受賞。「3年前、初めてコンテストに出たときは残念ながら賞をもらえなかったのですが、去年と今年はいただくことができました。続けていたら良いことあるな、と嬉しかったです!」
今では月額制のジムにも通っていて、週末にパーソナルと月額制ジムでの自主トレを交互に行なっている。筋トレのおかげか、「女性特有の更年期障害などの症状も全然感じない」と、健康そのものの切原さん。目標は「懸垂ができるようになること」だそうだ。
何歳になっても進化できることを知った切原さんなら、いつかその目標も達成するだろう。
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取材:小笠拡子 撮影:山口夏織
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