「身長は155cmと低い方で体脂肪率38%という脂肪で覆われた身体がコンプレックスでした。当時は着られる服もなく、大きいサイズの服屋さんへ買いに行かなければいけませんでした」とボディメイクを始める前の体型について語る、かにぱんちゃん(33)。
「ムチムチしてるねー」と他人から言われ傷ついたこともあったそうだ。
「最初は、オシャレがしたくて着れる服を増やしたいし、痩せようかなぐらいの気持ちでした」
そこからジムが主催するボディメイクコンテストで転機が訪れたという、かにぱんちゃん。
「いきなりコンテストは嫌でしたが、ジム主催のコンテストはボディメイク開始前の写真を撮り、大会当日までにどんな風に変わったかを競う部門。それならばチャレンジできるかなと思って応募しました。そして優勝することができ、モチベーションが上がりました。そこから本格的な大会に挑もうと決めました」
トレーニング内容や食事に関しては自身で体調を崩さぬよう調整していたそうだ。
「まずは、大会で優勝する人=美しい身体だと思い、大会で優勝してる人の筋肉の付き方を研究し、ポイントを押さえて部位も細かく分けてトレーニングしました。有酸素運動はやり過ぎると筋肉が落ちるので、ジムの有酸素レッスンやトレッドミルなど、時間を制限して調整していました。食事に関しては、かにぱんが大好物なのですが、パンは小麦粉なので減量中は我慢しました。ダイエットのアプリを活用しPFCバランスを整え、あとは便通のコントロールにも取り組みました」
かにぱんちゃんは成功の秘訣には頑張り過ぎないことが大切だった語る。
「ストイックにはなりすぎず、生理前にチートデイを挟んだりしていたのが良いストレス発散になったと思います。その結果、ウエストは90cmから65cmへ、体脂肪は38%から12%へ、体重は68kgから48kgまで落とすことに成功しました」
※体脂肪率は市販の体組成計によるものです。
仕事とボディメイクの両立に関してもストレスにならないよう工夫をした、かにぱんちゃん。
「職場には、大会に出るためにボディメイクをしているんだってことを公言していました。隠しながらやると、一人で抱えてストレスにつながると思い、伝えていました。仕事終わりにトレーニングするのは時間の調整が難しいので早朝の時間を有効に活用したり、筋トレとオフの日をしっかり分けて生活することでオフの日には仕事を終わらせて、しっかり休む時間を作るなどメリハリをつけるように徹底していました」
今後の目標は「ゴールドジムJAPAN CUPでの優勝」だという、かにぱんちゃん。これからも仕事、トレーニング、食事管理を工夫しながらボディメイクに励むだろう。
取材:佐藤佑樹 写真提供:かにぱんちゃん