マッスルゲート選手 コンテスト

47歳、ボディメイクと向き合った挑戦 無理なく作った“勝てる身体”!

4月12日、宇都宮市文化会館で『マッスルゲート栃木大会』が開催された。ウーマンズウェルネス部門で見事優勝を果たしたのは、古郡亜沙子(ふるごおり・あさこ/47)さん。その優勝までのトレーニング内容や減量方法について話を伺った。

【写真】ストレスなく作り上げた身体でステージに立つ古郡亜沙子さん

「もともとは産後、数年かけてじわじわと体重が増えてしまい、それを戻したくて筋トレを始めました。最初は大会など全く興味がなく、ただ痩せられればいいと思っていました。でも産前の体重に戻った途端、トレーニングのモチベーションが下がってしまって……。せっかく習慣化したジム通いをやめるのはもったいないと思っていたとき、マッスルゲートの存在を知り、目標があれば続けられるかも……と思って出場を決めました」と振り返る。

過去には苦い経験もあったという。

「以前ビキニフィットネスに出場した際は、減量を一気に進めすぎて生理が止まったり、抜け毛がひどくなったりしました」と話してくれた。

今回はその経験を踏まえ、着実な取り組みを心がけたという。

「食事はバルクアップ期も減量期も基本的に変えませんでしたが、バルク期には減量食にプラスしてお菓子やパンを食べていたので、まずは嗜好品を減らすところからスタートしました。1月下旬から少しずつ始め、2月7日の自分の誕生日翌日から本格的にスタート。少しずつカロリーを落とし、停滞したらリフィードを入れて、最終的にカロリーが低くなりすぎないよう調整しました。塩麹や甘麹を作るのが好きなので、腸内環境を整えるためにも積極的に取り入れ、甘麹を使ったノンシュガースイーツでスイーツ欲も満たしていました」

さらに、身体のケアも怠らなかったそうだ。

「ジュラシック筋膜リリース(自身も資格を取得して施術しています)を定期的に受け、代謝を落とさずむくみも解消。筋肉の質を上げながら減量を進めました。トレーニング内容は大きく変えませんでしたが、大会前は疲労をためないように種目数を絞り、短時間集中型に。特にお尻は得意部位で、どの部分(上部・下部など)に効かせるかを意識して、筋肉と対話しながら取り組みました」

そして日常生活でも細やかな気遣いを忘れなかった。

「むくみやすいので足首を冷やさないよう常にレッグウォーマーを着用し、カリウムを多く含む食品を意識して摂取。入浴時はマグネシウムフレークを入れて身体を冷やさないようにしました。また、減量もガチガチになりすぎず、家族と出かけた際は減量を一時お休みして美味しいものを楽しむなど、ストレスをためないことを心がけました。家族の支えがあって競技ができているので、なるべく気を使わせないように、楽しむときは楽しむようにしています。減量中も娘が作ってくれたスイーツを食べたり、大会1週間前には家族で旅行へ行き、同じ食事をしても“絶対太らないから大丈夫”と思うようにして過ごしました」

体調を崩すことなく本番を迎えられたのは、こうした積み重ねの結果だという。

「ボディメイクを始めてからは、多少食べ過ぎても“トレーニングすれば大丈夫”と罪悪感がなくなりました。今回の大会はエントリーが1人だったので優勝は優勝でも少し複雑な気持ちもありましたが、周囲からたくさんの祝福をいただき、ステージに立てた自分を少しは褒めてあげようと思います」と笑顔を見せた。

減量も日常も無理なく取り組み、着実に結果を出した古郡さん。すでに次の目標を見据えている。

「私は大谷美咲選手と永吉令奈選手に憧れています。ウェルネスらしい太い脚、それに負けない上半身の厚み、美しいアウトライン、凛とした女性らしいステージング……全てに憧れているので、これからも目指していきたいです!」

古郡さんの挑戦は、まさに「自分を信じて前に進む」姿勢そのもの。これからの進化がますます楽しみだ。

【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。

執筆者:佐藤佑樹
主にFITNESS LOVEで執筆中。自身も大会へ出場するなどボディメイクに励んでいる。料理も好きで、いかに鶏胸肉を美味しく食べるかを研究中。

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取材:佐藤佑樹 写真提供:古郡亜沙子

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