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「これまでの人生の中で、今の自分の身体が一番好き」 メリハリボディでビキニで銀、レギンスで金

6月1日、カルッツかわさきで開催された『マッスルゲート神奈川大会』。ビキニフィットネスマスターズで2位、ウーマンズレギンスフィットネス163cm以下級で見事優勝を果たしたのは、小畑麻理(おばた・まり)さんだ。

【写真】小畑麻理さんのメリハリのある美しい肉体

「筋トレを始める前の自分の身体は、このまま何もしなければ筋肉が衰え、体型は崩れていく一方だという危機感がありました。それだけは避けたかったんです。同時に、“自分がどこまで変われるのか”という挑戦心もあって、大会出場を目指すことにしました」

自分を変えるモチベーションを保つために「大会出場」という明確な目標を設定し、そこに向かって日々努力を重ねてきたという。小畑さんはただ回数をこなすのではなく、自分の身体と対話するように、集中したトレーニングを継続していたという。

「トレーニングは、週に3日~4日、1回1時間~1時間半ほど背中、お尻、肩、脚、バランスよく鍛えることを意識していました。目指す身体のイメージを常に持ちながら、一動作一動作を大切にしていました」

食事面では極端に我慢するのではなく、健康的に食べて、しっかり動く。そういった生活の積み重ねが、小畑さんの強く美しい身体を形作ったのだ。

「食事内容については、炭水化物・たんぱく質・脂質の割合を、自分の身体の様子を見ながら、筋肉量が落ちないように、微調整を繰り返していました。少し絞りすぎたと感じたら食事内容を増やす、など。自分の身体を使って実験していました」

とはいえ、順調に見える道のりの中にも課題はあった。

「私は疲れが溜まると蕁麻疹が出るんです。自分では“疲れていない”つもりなのが、逆に厄介で……。トレーニング後のケアの重要性を強く感じました」

そんな小畑さんが行っていた身体のケア方法も伺った。

「自宅でのストレッチポールやマッサージガンの使用、ヨガでのリリース、入浴、栄養ある食事、そして良質な睡眠。ただ、それも毎回完璧にできているわけではないです。筋トレの疲れを翌日に残さないこと。疲れている日は、思い切って休む勇気を持つこと。それが継続のカギだと思います」

こうした「自分の声を聞く習慣」が、今回の素晴らしい結果につながったのだろう。

「自分の身体と向き合うことで、毎日の過ごし方や食事、日常の小さな行動にまで“自分を大切に扱う意識”が芽生えました。かつてコンプレックスだった身体のパーツも、今では“愛おしい”と思えるようになったんです。これまでの人生の中で、今の自分の身体が一番好きです!」

ストイックすぎず、甘やかしすぎず。自分に合ったやり方を探し続ける姿勢が、小畑さんの強さであり、美しさでもある。

「今回の結果は本当にうれしかったです!次の目標はゴールドジムジャパンカップでの入賞です!そのためにまた身体を作り直していきます!」

自分自身と丁寧に向き合いながら、次なる高みを目指す小畑さん。その真摯な姿勢は、私たちに「変わる勇気」と「続ける力」の大切さを教えてくれているのではないだろうか。

【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。

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取材:佐藤佑樹 撮影:中島康介

執筆者:佐藤佑樹

主にFITNESS LOVEで執筆中。自身も大会へ出場するなどボディメイクに励んでいる。料理も好きで、いかに鶏胸肉を美味しく食べるかを研究している。

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