日本最高峰のボディビル大会の歴代ミスター日本の中で、最も美しい腹筋を持っていると言われているのが谷野義弘選手。
谷野義弘選手は1996、2000年にアジア選手権75㎏級優勝、2000、2006年にはボディビル日本選手権を制し、その屈強な身体つきから“鋼鉄の男”と呼ばれており、ボディビル世界王者の鈴木雅選手が「純粋に腹筋が強いです。腹直筋の一つひとつが立体的です」とコメントする腹直筋の凹凸が印象的な選手だ。
初めて腹筋が割れたのが、じつは中学生の頃だったという早さにも驚きだが、家で毎日シットアップを100回行うなど当時から腹筋への意識の高さがうかがえる。現在は週4日、凹凸をはっきり出すために縦溝を意識しながらエクササイズを行い、立体感を重要視しているという。
そんな谷野義弘選手にそっくりな腹筋が現れた。「お父さんとそっくりの腹筋をされています。強さと深さがあります」鈴木雅選手がそう評するのが、2018年の東京選手権ジュニア王者の息子・谷野大地選手。父・義弘選手を彷彿させるような腹直筋が目に留まる。「腹筋は小さい頃から割れていました。完全に遺伝ですね(笑)」と本人談。
では、最強腹筋親子の2人が行う腹筋のワークアウトを紹介しよう。
父・義弘選手は「腹筋トレーニングは週4日を行なっています。1日目はレッグレイズ(腹筋台で傾斜2段落とし)、2日目はシットアップ(傾斜1段落とし)、3日目はシットアップ自重、アブローラー、4日目はハンギングレッグレイズです。エクササイズ中は、腹筋の意識を高めること。レッグレイズの際は『凹』を、特に縦溝!シットアップの際は『凸』を意識!腹筋をよりきれいに見せるための仕上げ方、注意点としては、おへその上の縦溝を深くえぐれてくれば迫力が増します。腹筋のすごさを即興で見せるときには、縦溝にタオルを挟んで垂らします!」と語る。
息子・大地選手は「厚みをつけるために、レッグレイズ、シットアップ(各15回3セット)を行っています。頻度は週4回です。シットアップはプレートを持ちます。レッグレイズは縦溝、シットアップは上段4つを意識しています。きれいに見せるポイントは、ひたすらポージング練習です。マッスルコントロールを自在にできるようになればきれいに見せることができると思います。イメージとしては縦溝を凹ませて力を入れながら上から下に潰す感じです。呼吸はあまり関係ないと思っています」と話す。
谷野親子の証言から、バキバキの腹筋を作るには、お腹周りの筋肉一つひとつに丁寧に意識を向けることがポイントになっていることが分かる。「腹筋を割りたい」という曖昧な目標設定ではなく、「腹筋に凹凸を作るぞ」と意識してトレーニングすることが、最強腹筋の近道となるだろう。
文_IM編集部
写真_中島康介、北岡一浩
取材_藤本かずまさ
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