8月30日、東京・品川インターシティホールで行われた「筋肉医局祭2026」。医師、歯科医師、医学生、歯学生らが身体づくりの成果を披露するなか、女性らしい健康的なシルエットを競うエレガンス部門で優勝したのが、産婦人科医の黒瀬喜子(くろせ・よしこ/41)さんだ。始まりは週1回のダイエット目的の筋トレ。それから約4年、身体だけでなく食生活や気持ちにも大きな変化が生まれたという。
【写真】41歳産婦人科医・黒瀬喜子さんの美しい肩で魅せるバックポーズ

ダイエット目的の週1筋トレから大会出場へ
黒瀬さんが筋トレを始めたのは約4年前。当初から大会を目指していたわけではなかった。
「最初は本当にダイエット目的でパーソナルジムに入って、週1回でやっていました。目標を達成したので『次はどうしよう』とトレーナーさんと相談して、大会に出たのがきっかけです」
以前も極端に体重が多かったわけではないが、「少し体脂肪を落としたい」という思いがあった。筋トレを続けることで身体は徐々に引き締まり、体重、体脂肪ともに減少。理想としていた体型へと近づいていった。
変わったのは見た目だけではない。
「気持ちがポジティブになったり、今まで着なかったような洋服を着られるようになったりしました」
今回のステージでも目を引いた肩は、黒瀬さん自身も自慢の部位だ。
好きな種目を聞くと、「本当に基本的なトレーニングしかやっていないので、サイドレイズをやりまくってます」と笑う。
手術や当直もある産婦人科医、仕事に合わせて朝トレも
産婦人科医として勤務する黒瀬さん。手術も多く、当直もあるため生活リズムは決して一定ではない。
「基本的には夜、仕事が終わってからトレーニングしています。でも仕事が遅くなりそうなときには朝トレをしたり、時間を分けたりして、なるべくトレーニングする時間を作るようにしています」
決められた時間に無理やり合わせるのではなく、その日の仕事に応じて柔軟に時間を確保する。それが多忙な医師生活とトレーニングを両立する方法になっている。
そして大会出場は、食生活にも大きな変化をもたらした。
「もともと食生活が結構乱れていて、自炊を全然していなかったんです。コンビニのご飯とかスーパーのお惣菜が多くて。でも大会に出るための減量がうまくいかなくなって、そこから自炊をするようになりました」
現在では大会に出る時期だけではなく、オフの期間にも自炊を継続している。
「本当に簡単なものばかりです。煮たり焼いたりするぐらいですけど」
ボディメイクを始めたことが、一時的な減量だけでなく長期的な生活習慣の改善につながった。
「何か打ち込めることがあると日々の生活が彩る」
産婦人科医として忙しい日々を送りながら、トレーニングを続け大会にも挑戦する。その生活は大変そうにも映るが、黒瀬さんにとって筋トレは仕事と競合するものではなく、むしろ日々を支える存在になっているという。
「今、私が夢中になれることが筋トレだったり、大会に出たりすること。それによって日々の仕事のモチベーションも保てているかなと思います」
そして、筋トレに限らず夢中になれるものを持つことの大切さを語った。
「何でもいいと思うんですけれど、何か打ち込めることがあると、日々の生活が彩るのかなと思っています」
体脂肪を落としたいという小さなきっかけから始まった週1回の筋トレ。それが大会への挑戦につながり、食事を変え、気持ちを変え、ついには優勝へとつながった。
黒瀬さんが筋肉医局祭のステージで見せたのは、鍛え上げた身体だけではなく、筋トレを生活の一部にすることで生まれた4年間の変化そのものだった。
【用語解説】
エレガンス部門:女性医師や女医・女性医学生が対象のカテゴリー。単に筋肉の大きさを競うのではなく、女性らしさや優美さ、全体のバランスを評価する部門。
【筋肉医局祭のアンチドーピング活動】
一般社団法人日本簡易ドーピング検査協会の協力・介入のもと、大会内で簡易ドーピング検査が実施されている。
文・撮影:FITNESS LOVE編集部










