APF選手 コンテスト

55歳医師が乳がん、片胸切除を経て「夫とともにコンテスト出場」 丸みのあるヒップで魅せて2位

8月15日(土)、東京都・きゅりあんで開催されたAPF(Asia Physique Federation)主催の『APF VISIONARY TRYOUT CUP 2026』。ビキニモデル エリートで2位に輝いたのが、関根寛子(せきね・ひろこ / 55)さんだ。大学時代から約30年間、健康維持のために筋トレを続けてきた関根さん。55歳となった現在も朝4時に起きてジムへ向かい、肉体美を磨き続ける原動力に迫った。

【写真】関根寛子さんの丸みのあるお尻

「軽い筋トレは大学時代からずっと続けているので、トレーニング歴は30年ほどになります。ただ、以前はあくまで健康維持のためで、コンテストを目指して本格的にトレーニングするようになったのは2年ほど前からです」

乳がんを乗り越え、夫と同じステージへ

夫はフィジーク競技歴約12年。関根さんも長年応援に足を運び、ステージで輝く女性選手たちに憧れを抱いていた。そして2年前、乳がんを患い片胸を切除したことが、大きな転機となった。

「大会で見る女性たちは、みんなキラキラしていて、きれいでかっこよくて。”どうしたらこんな身体になれるんだろう” と思っていました。乳がんになったことをきっかけに、元気な姿をみんなに見せたいと思うようになり、病気を克服して主人と同じ舞台に立とうと一念発起したんです」

現在は医師として9時から17時まで勤務。トレーニング時間を確保するため、朝4時に起床し、仕事前に1〜1時間半ほどジムで身体を動かす。その後は仕事の予習や勉強をしてから出勤する生活を送っている。

「主人とは時々一緒にジムへ行きますが、お互いのトレーニングには口出しせず、それぞれやっています。ただ、身近に理解してくれる人がいるのは大きいですね。時間の使い方や食事についても理解してもらえるのは心強いですし、お互いに応援しながら取り組めています」

週2回の下半身トレーニングで磨いた「お尻」

関根さんが今大会に向けて特に強化したのがお尻。スミスマシンでのスクワットやヒップスラスト、ブルガリアンスクワットなどを取り入れ、最低でも週2回は鍛えてきた。

「年齢が出やすいと感じているのがお尻なので、特に力を入れました。年齢無差別であるオープンクラスの選手と並ぶと丸みの違いを感じますし、年齢には抗えない部分もあると思います。それも受け入れながら、”少しでも良くなれ” と念じるような気持ちでトレーニングしています(笑)」

身体だけでなく、課題だったポージングも繰り返し練習。緊張からステージ上でよろけてしまうことがあったため、メンタル面の強化にも取り組んだ。

「私の目標は、自分に勝つことです。昨日の自分に勝つ、昨日の自分を少しでも超える。大会に出なくても、このようなことを目標にしてもいいと思います」

病気を乗り越えて夫と同じステージに立ち、55歳となった現在も進化を続ける関根さん。「昨日の自分を少しでも超える」というシンプルな目標が、年齢を重ねながらボディメイクを続ける原動力の一つになっている。

【用語解説】
ビキニモデルエリート:過度な筋肉量や極端な減量は求められず、適度に引き締まった自然体で健康的な美しさを重視するカテゴリー

【APFのアンチドーピングへの取り組み】
APFは、関わる全ての人の成長と価値創造を使命とし、健全で公正な競技文化の発展を目指している。その一環として、日本簡易検査ドーピング協会と連携し、全国で開催される全ての大会でドーピング検査を実施。

執筆者:池田光咲
IRONMANを中心にトレーニング・スポーツ系メディアや雑誌で執筆・編集活動を展開中。ベンチプレス世界選手権3位の入賞経験をもつ現役アスリート。

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取材:池田光咲 撮影:高坂裕希

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