8月29日(土)に神奈川県・茅ヶ崎市民文化会館で開催された『マッスルゲート湘南大会』のビーチビキニ158cm以下級で3位に入賞した越満代(こし・みちよ)さん。筋トレを始めてわずか10カ月でメダルを獲得した。もともと、体型について「背が高かったらね」と言われることが多く、「ボディメイクには向いていないだろうと思っていました」と振り返る越さん。そんな越さんが筋トレを始めたきっかけは、友人を大会に出場させるためだった。
【写真】越満代さんの身長148cmとは思えない存在感を放つバックポーズ

「友人を大会に出すために伴走役として始めましたが、気付いたら独走?の勢いで私の方がのめり込みました」
開始から半年でビーチビキニ沖縄大会6位入賞、そして10カ月で湘南大会3位。短期間で結果を積み重ねてきた。現在は週5日、1回平均1時間程度の全身法を中心に取り組んでいる。
「全体的な筋肉量をバランス良く向上させながら、効率的に成果を出すことを重視しています。複数の関節を同時に動かすコンパウンド種目を優先し、時間の許す範囲でアイソレーション種目を追加しています」
特に意識しているのは、ビーチビキニで求められる丸みのあるヒップラインと、広がりのある背中だ。
「ルーマニアンデッドリフト、ブルガリアンスクワット、ラットプルダウン、それに胸の種目としてインクラインダンベルプレスを軸に、競技に必要なシルエットづくりを進めています。それぞれの筋肉を狙って使えるように、マッスルコントロールを習得することにも力を入れました」
そして、越さんが大切にしているのは、筋肉をつけることだけではない。
「私は華奢な骨格だからこそ、筋量を増やすだけではなく、ビーチビキニを通して『光の差し込む海が似合う女性』を表現することを大切にしています」
アクセサリーや髪型、ウォーキングや表情まで、自分らしく表現できるビーチビキニ。その自由度の高さも、越さんが競技に魅了されている理由の一つだ。
「アクセサリーと髪、プレアクションで踊るように表現しています。身体づくりだけでなく、その人らしい雰囲気を磨くことも、ビーチビキニの魅力だと感じています」
食事×AI活用×アンチエイジング
身体づくりを支える食事にもこだわりがある。テーマは「食事×AI活用×アンチエイジング」。
「単に体重やPFCバランスを管理するのではなく、抗酸化や糖化対策も意識しています。生魚、卵、大豆製品を中心に、野菜や果物など自然に近い食材を積極的に取り入れています」
食材や分量、調理法、食事時間はExcelで記録し、AIも活用しているという。
「朝食や昼食の内容を入力して夕食のメニューを相談したり、1週間単位で不足しがちな栄養素を確認したりしています。AIを活用することで、自分に合わせた細かな分析やアドバイスを受けられることが大きなメリットだと感じています」
初メダルとジャパンカップへの切符を手にした越さんだが、目指す場所はまだ先にあるという。
「ビーチビキニ×AIで、自分らしい表現を磨き、可能性を広げ続けたいです。ポージングの土台となる身体の軸づくりや重心の安定、背中の広がりといった技術面だけでなく、ステージの上で心から競技を楽しみ、その楽しさを観客の皆様にも伝えられる表現力を磨いていきたいと思っています」
「私は華奢で小柄な体格なので、客観的に見るとボディメイク競技に向いているタイプではないと思っていました。でも、それ以上に『自分を表現できるステージに立ちたい』という気持ちが強く、挑戦を続けてきました」
小柄な身体だからこそできる表現を追求し、10カ月で初メダルとジャパンカップへの切符を掴んだ越さん。
『自分には向いていない』と思うことがあっても、まずは自分の可能性を信じて、一歩踏み出してみる。誰かと比べるのではなく、自分にしかない魅力を磨いていく。その先に、思いもしなかった可能性が待っているかもしれない。
【マッスルゲートアンチドーピング活動】
マッスルゲートはJBBF(公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟)とアンチドーピング活動について連携を図って協力団体となり、独自にドーピング検査を実施している日本のボディコンテスト大会である。
執筆者:佐藤佑樹
主にFITNESS LOVEで執筆中。自身も大会へ出場するなどボディメイクに励んでいる。料理も好きで、いかに鶏胸肉を美味しく食べるかを研究中。
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取材:佐藤佑樹 撮影:中島康介










