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50歳目前にしてビキニフィットネスへ挑戦。7大会を駆け抜けたベリーダンサーの想い

結婚や出産によって、自分の時間がなかなか取れない方は多いかもしれない。しかし、諦めるのはまだ早い。自分のやりたいことは何歳からでも遅くない!と背中を押してくれる、そんなビキニアスリートと出会った。

▶小林由恵さんのベリーダンスとビキニフィットネスの写真

競技歴わずか2年ながら、関西フィットネス選手権ビキニフィットネス163cm以下級で優勝した小林由恵さん。「自分を出せる場としてビキニフィットネスに挑戦しています」と話す由恵さんは、大学3回生の息子と高校3年生の娘を持つ2児の母。

「出産をすると、ひとりの女性でありながら、お母さんになります。するとなかなか自分を出せる機会から離れてしまうと思うんです」。

転機となったはベリーダンスとの出会いだった。

「『ベリーダンス』という言葉を耳にすることが多くなり、1度だけ体験に行ったんです」。体育専門学校に進学し、スポーツが大好きだった由恵さんだったが、初めてのベリーダンスは棒立ちだったという。「何もできなかったことが悔しくて、その日のうちに入会しました」。そして趣味だったベリーダンスが上達して、ベリーダンス講師になるうちに、「お母さん」ではない「ひとりの女性」としての時間を楽しむようになる。そんな中で、ビキニフィットネスという新たなステージに進む。

「ビキニフィットネスの世界に飛び込んだのは、自分に負けたくなかったり、自信を持てるようになりたかったからです。その手段として、あえて嫌いな筋トレを選びました」。月曜日から金曜日の週5日ジムに通うことを決め、競技1年目にしてマッスルゲート石川で初出場にして準優勝を果たす。

「とにかく初めてのステージは楽しかったです。競技をしていると、一緒にステージに上がる仲間ができます。ボディメイクの世界は45歳を過ぎてから挑戦する人が多く、情報交換などいい刺激をもらえます」

ボディメイクの魅力に気付いたと同時に、由恵さんの中で「自分との闘い」に火が付いた。

「2021年は7大会に出場しました。大会ごとに自分の課題をみつけて、それをクリアするために頑張る。この繰り返しでした。優勝することもできましたけど、順位はあまり気にせず自分との闘いが始まったという感覚でした」。

意外なことに、由恵さんは自分の身体にずっとコンプレックスを持っていた。

「腕も脚も太くて、腹筋も筋肉質で、あまり薄着になるのが好きではなかったんです。でも、ビキニフィットネスを始めたことでそれが長所に変わり、自分に自信が持てるようになりました」

9月5日(日)のオールジャパン選手権大会で2021年のシーズンを終えた由恵さんは今年、11月28日で50歳の誕生日を迎える。節目となる記念日に、ベリーダンスを主体とした『湖畔でBelly Night』を主催する。かっこよさや可愛さだけでなく、妖艶さも表現されるベリーダンス。由恵さんの鍛え上げられた身体で表現されるダンスにぜひ足を運んでほしい。

「人生50年。ここから折り返しなので、ひとりの女性として自分に自信を持てるように何かに打ち込んでいきたいです。それに、子育てをするママさんたちが、私が熱中できたベリーダンスやビキニフィットネスのような趣味を持つお手伝いができればと思っています」

▶小林由恵さんのベリーダンスとビキニフィットネスの写真

取材・文:FITNESS LOVEV編集部
大会写真:中島康介

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佐藤奈々子選手
佐藤奈々子選手