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『デカッ!』ヘルニアに泣かされた高校球児が大型ボディビルダーに変貌!インパクトのある肉体はどうやって作った?【マッスル】

9月23日、イオンモール宮崎にて開催された「マッスルゲート宮崎」に将来が楽しみな大型ボディビルダーが現れた。2019年に宮崎県選手権優勝、今年は九州クラス別選手権75kg超級を制している今村大祐選手である。今村選手の武器は見る者に「デカッ!」と思わせるインパクトのある肉体。年齢は33歳で競技歴は4年。キャリア的はまだ新人の部類に入る。

【写真】「デカッ!」と思わせるインパクトのある肉体の今村大祐選手

「高校野球をやっていたんですが、18歳のころに腰のヘルニアの手術をしたんです。腹筋と広背筋のバランスが悪いと腰によくないので筋トレをしたほうがいいと言われて、続けていくうちにトレーニングが楽しくなりました。そして、僕はなぜ体を鍛えているのか考えたときに、健康的な身体になりたいというところからトレーニングを始めて、そしてトレーニングが好きになって、その好きになったものの成果を形にしたいと思うようになったんです」

そこで打ち込むようになったのがボディビルだった。その大きな筋肉を作ったトレーニングは、軽い重量で“効かせる”スタイルではなく、スクワットやデッドリフト、ベンチプレスといった基本種目で高重量を扱うベーシックなもの。スクワットは160 kgを5回×5セットでメインセットを組んでいる。

「BIG3(スクワット、デッドリフト、ベンチプレス)はそれぞれの部位のトレーニングの最初に持ってくるようにしています。デッドリフトは腰の関係であまり重たいのが持てないのですが、それでも持てる範囲では持つようにしています。5回5セットができるようになったら、次は6回4セットとレップ数(回数)を増やします。それができたら7回3セット、8回2セットと増やしていって、8回2セットができるようになったところで使用重量を上げてまた5回5セットから始めます」

高校のころはヘルニアに悩まされ、「野球自体ができるようなレベルではなかったです。部に所属させてもらっているような状態でした」。野球では中途半端に終わってしまった夢の続きを、ボディビルでは追っていきたいという。

「自分の中で『これだ!』と思える競技に出会えた気がします。僕はまだまだ大きなことを言えるレベルではなく、今日も仕上がりが甘くて、見苦しい姿だったかもしれません。ですが、ボディビルはやっていてすごく楽しいです。今後は、まずは絶対に獲りたいタイトルとして九州選手権、その次に西日本選手権を目指したいです。そして、こんなことを言うのは生意気かもしれませんが、ゆくゆくは(全国区の大会の)ジャパンオープン選手権に挑戦したいと思っています。まだまだ足りないものが多いですが、毎年自分に課題を課して少しずつ成長していきできればと思います」

取材・文:藤本かずまさ 撮影:中島康介

【写真】「デカッ!」と思わせるインパクトのある肉体の今村大祐選手


執筆者:藤本かずまさ
IRONMAN等を中心にトレーニング系メディア、書籍で執筆・編集活動を展開中。好きな言葉は「血中アミノ酸濃度」「同化作用」。株式会社プッシュアップ代表。

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佐藤奈々子選手
佐藤奈々子選手