コンテスト

「20代最後の1年で何か挑戦したい」ビキニで優勝した会社員がステージから見た景色

吉永 萌選手8月21日(日)『マッスルゲート東京ベイ』が、浦安市文化会館にて開催された。ビキニ35歳未満163cm超級で優勝したのは吉永萌選手だ。29歳の誕生日を迎えた3月に、最後の20代で何かを成し遂げたいと大会出場を決意。今大会では納得のいく身体に仕上がらなかったというが「大会に出てみて周りの選手からもたくさんのことを学べたので、今はどんな身体を目指すのかしっかり目標を決めて、より計画的にトレーニングや食事をしていきたい」と次の目標について語った。

【写真】自慢のお尻を披露した吉永萌選手

取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中原義史

マッスルゲート東京スポルテック
ビキニ35歳未満163cm超級 優勝
吉永 萌選手

――まずはトレーニングを始めたきっかけから教えてください。
「フラダンスを10年近くやっていたのですが、他のことにもチャレンジしてみたい、ゴボウのようなメリハリのない体型を変えたいと思い、2年前からトレーニングを始めました。初めはスタジオメインのジムに通っていましたが、友人の影響でゴールドジムに行ったことがきっかけでトレーニングの面白さに気づき、1年半前から本格的にウエイトトレーニングを始めました。自分に向き合い、何事も前向きに考えられるようになりました。20代の終わりが見えてきて、今後仕事のキャリアや人生がどうなっていくか不安に駆られたり、周りの目を気にしすぎてしまったりモヤモヤしていました。トレーニングをすることは毎日自分に向き合うことになりますし、目標に向かって少しずつ身体が変わるのを感じられるので、考え方がポジティブになり、今の自分を楽しめるようになりました!」

――トレーニングで辛かった経験などありますか。
「初めての大会前にコロナにかかってしまい、食べることもトレーニングをすることもできず、これまでやってきたことが無駄になってしまったとメンタルが崩壊しかけました。その後の初めての大会では予選敗退してしまい、私にはもう無理かもしれないと落ち込みました。そんなときに、『まだ甘い』『まだできる』と厳しい言葉をかけてくれる友人や、『好きでやっているトレーニングなんだから楽しみなさい』と笑顔で導いてくれる方がそばにいました。このような人たちのおかげで、自分はどうなりたいのか、なんでトレーニングが好きなのかを思い出すことができて、乗り越えられました」

――仕事とトレーニングの両立はどうでしたか?
「ジムに行くために少しでも残業を減らせられるように仕事を効率よく進めるようになりました。家事や食事はルーティンにしていつ何をやるのか、何を作り溜めするのか決めて、できる限り疲れを溜めずにトレーニングできるようにしています」

――普段のトレーニングメニューはどのように行っていますか?
「そのときの自分の身体の強化したい部分にあわせて、3~5分割で行っています。前回のトレーニングよりも少しでも重く、1回でも多くを意識しています。ただ、毎日疲れ具合が違うので、疲れて集中できない時は軽めの重量でレップ数を増やしたり、気合が入っている日は高重量に挑戦したり、無理をしすぎず楽しんで続けられるように自由度を持たせるようにしています」

――自慢の部位はありますか?
「まだまだ自慢の部位と言えるところはありませんが、スキニーをかっこよく履きたい一心でお尻のトレーニングは特にこれまで試行錯誤してきました。洋服を着ていて一番成長の実感があるのはお尻だと思います」

――普段から食事なども工夫していますか?
「基本的にリモート勤務なので、毎食自炊しています。仕事が忙しくてもストレスにならないように、とにかく時短で簡単なメニューにこだわっています」

――初めての大会に出場した際に困ったことや不安だったことはありますか?
「大会経験者の友人や知人もおらず、パーソナルトレーナーをつけているわけでもないので、大会準備、ポージング、食事、メイク、衣装何もかも不安でした。直前で焦ることや準備不足なことも今年は多くありましたが、歩踏み出して出場をすれば、意外と自分でなんとかできるものだと思いました!」

――今回の大会での反省点はありますか?
20代最後の1年で何か挑戦してみたいという思いで、誕生日を迎えた3月に勢いで大会に出る決断をしました。4月から減量を開始したのですが、そんな背景もあり、普段の体重からギリギリまで減量をしてしまい、大会出場時の身体のアウトラインが全く綺麗ではありませんでした。大会に出てみて周りの選手からもたくさんのことを学べたので、どんな身体を目指すのかしっかり目標を決めて、より計画的にトレーニングや食事をしていきたいと思っています!」

――今後の目標は?
「来年は憧れている大会とカテゴリーに挑戦して、少しでも目指している身体に近づけたいです!そして、自分を支えてくれている人の首にメダルをかけることが目標です。また、今年は大会のことで頭がいっぱいだったので、仕事でのキャリアアップや他の趣味の充実など、与えられている時間を目一杯楽しめるようにしていきたいです」

――これから大会を目指す方へのアドバイスをお願いします。
「分からないことや不安なことだらけだったり、立ち止まりたくなったり、大会に出ない理由を作りたくなったり、さまざまなことがあると思います。それでも、ステージに立ってみると初めて感じられる喜びや達成感が待っています!大人になってからこんなに何かに向けて頑張れること、ワクワクできることは多くはないと思うので、楽しみながら歩踏み出して、ステージからの景色をぜひ見ていただきたいです!」

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佐藤奈々子選手
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