シェイプ&ビューティー コンテスト womens

念願の日本一!腹筋職人が「レギンス」を完遂。女王のルールは「毎日腹筋300回やるまで帰れない」【筋肉道Vol.62】

ゴールドジムJAPAN CUP ウーマンズレギンスフィットネス 初代女王 中村藍トレーニングの取り組み方は十人十色、始めたきっかけや目的ももちろん違う。ここでは、トレーニングに励む愛好家達の軌跡を辿ってみよう。今回紹介するのは、2022年12月3日(土)に開催された「ゴールドジムJAPAN CUP」の「ウーマンズレギンスフィットネス」で初代女王に輝いた中村 藍さん(30)。ウーマンズレギンスフィットネスは、2021年マッスルゲート新人戦から新設された「ウーマンズレギンス」より特に、背中や脚、殿部、肩の筋発達を重視し、かつバランス良く全身の筋肉が発達していることが求められている2022年に新設されたカテゴリー。中村さんはマッスルゲート新人戦で初代(ウーマンズ)レギンス女王としてこれまで注目されてきたものの2021年のゴールドジムJAPAN CUPでは惜しくも2位と悔しい結果に。今回は、当時よりも筋量も増えたことによりウーマンズレギンスフィットネスに挑戦した。そんな中村さんの魅力であるバキバキな腹筋の秘密や、今後の活動について伺った。

【写真】中村藍さんのバキバキに割れた美しい腹筋

「約20年続けた水泳を辞めて、周りに『太り過ぎ』と言われジムに通い始めました。太っていたときは何も考えず、好きなときに好きなものを食べていました。食事を見直し、初めはタンパク質を重視した食事を心がけていて、仕事で帰りが遅くなった日はプロテインのみにしたり、常に(タンパク質は)気を使っていました。身体を変えるにあたって、だんだんとジムに通う頻度を増やし、少しずつ部位別のトレーニングに変えていきました。また、タンパク質だけでなく、PFCバランスを考えるようになってからは一日分のカロリー設定をした上で食事を決めていて、アプリで記録をつけていました。PFCバランスや一日分のカロリーが一食に偏らないように、きちんと分けて食べています」

現在はフリーランスでパーソナルトレーナーやフィットネスモデルとして活動している中村さんは、1時間半〜2時間はトレーニングの時間に充てられるよう1日のスケジュールを組んでいるという。
「トレーニングをする前には必ずケアを入れてから始めるようにし、苦手な部位や種目にも逃げずにしっかり取り入れるようにしています」

中村さんの大会デビューとなったのは2021年「マッスルゲート新人戦」で新設された「ウーマンズレギンス」。見事優勝を獲得した中村さんは初めての大会にして“初代レギンス女王”となった。

「フィットネス業界に仕事として関わるようになり、自分の人生が変わったことで、『2021年はもっと良い1年にしたい』『何か新たな挑戦をしたい』と思っていたときに、マッスルゲートでレギンス部門を見つけて、普段のウェアだったら抵抗なく挑戦できると思ったのがきっかけでした。今回のゴールドジムJAPAN CUPでは、昨年からサポートいただいていているJBBFフィジーク選手の杉崎宏哉さんに相談し、食事の見直しやメンタルの面で支えてもらったおかげで減量がうまく進みました。極端な減量食を食べていたので、杉崎さんに今までの食事内容を見せて一からアドバイスをいただきました。また、私が心配症なのでよく不安になったり大会当日も焦ってしまったりすることも多々ありましたが、その度に必ず『大丈夫』と不安を取り除くような励ましの言葉をかけていただきました。おかげで、大会前も大会当日も、不安になっても最後は落ち着いて自分の最大限の力を出すことができました。やはり一人でやるのはメンタル面でも限界があるので、サポートしてくれる方がいるといいと思います」

中村さんのシンボルでもあるバキバキに割れた腹筋は、大会を重ねるごとにさらに磨きがかかっていた。じつはこの腹筋も杉崎さんのおかげだったという。

「腹筋はジムに通い始めてすぐ、漠然と『6パックになりたい』と思って鍛え始めました。初めの頃は週7~8回ジムに通い、トレーニング後に毎回『(スライド式腹筋マシンを使って)腹筋を300回やるまで帰れない』というルールを作り、1時間がむしゃらに腹筋を鍛えていました。その後、自信をなくした時期があり筋トレを中断していましたが、再度、トレーニングを真剣に取り組んだときに『また腹筋を作ろう』と思い、(腹筋を含めて)全身のトレーニングをしっかりやり、低脂質中心の食事に変えたことで6パックが出来上がりました。ただ、そのときはキレイな腹筋のカットはうまく出せなくて、今回の減量で初めてキレイに出せたので、そこも杉崎さんのおかげです」

自分のことが嫌いだった中村さんが変わることができたトレーニング。彼女のように悩む人に向けて「フィットネスの魅力を発信していきたい」と中村さんは語る。
「一度自信をなくした時期があり、自分の事が嫌いになりました。しかし、自分を変えるためにトレーニングに毎日励み、時間をかけて身体を変えて、考え方もポジティブになっていきました。今まで保守的だった私が何かに挑戦したいと思うようになり大会に出場を決め、今までコンプレックスだった大きな背中や脚が認められたことで自分への自信に繋がりました。また、フィットネスを通して出会えたたくさんの仲間の頑張りが私の日々のモチベーションになっています。過去の私と同じように心と身体に悩みを抱えている方は、最初から頑張りすぎず自分のできる無理のない範囲でトレーニングをやってみてほしいです。頑張れる時にしっかり頑張る、メリハリをつけてやることが継続への近道です」

念願の目標であったレギンス競技の「女王」の座。昨年のリベンジを完遂し、「次はビキニか?」と周囲からも期待されている中村さん。2023年の目標について伺うと「大会についてはまだ検討していますが、来年以降も何かしらに挑戦し続けていきたいと思っています」と新たな挑戦を決意。これまでビキニ着用競技に対して抵抗があったという中村さんだがついに挑戦するのだろうか。2023年の中村さんの動向に注目が集まる。

取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介

次のページ:中村藍さんのバキバキに割れた美しい腹筋

次のページへ >


-シェイプ&ビューティー, コンテスト, womens
-,