昨年は東海ビキニフィットネス選手権優勝、オールジャパンマスターズフィットネスチャンピオンシップス5位、オールジャパンフィットネスチャンピオンシップス9位と、大きく前進したのが静岡県の近藤恵理子選手。トレーニングで刻まれた筋肉の彫りとカットが際立つ近藤選手だが、もともとはいわゆるぽっちゃり体型だった。そんな彼女をビキニ競技にまで突き動かしたきっかけとは?
【写真】トレーニングの成果がしっかりと表れている近藤選手のビフォーアフターと肉体美
近藤選手がトレーニングを始めるきっかけとなったのはダイエット。自分の姿を鏡で見ることが嫌になってしまい、目をそむけてしまいがちだった。2013年のとある日、昨年世界ボディビル選手権に出場し入賞した井上裕章選手が経営しているトレーニングジム『らびっちょ』に入会し、トレーニングを開始した。そこで井上選手より「ミス健康美という大会に出場してみない?」と井上選手夫妻から声がかかり、大会出場を目標に本格的にトレーニングをスタートさせた。
近藤選手がトレーニングを始めて約10年、現在のトレーニング法は胸、腕、背中、肩、脚の5分割で、トレーニング時間は1時間半〜2時間だという。種目数は全ての部位において6種目前後である。セット数は4セットが基本だが、BIG3に関しては5セット行うようにしている。また、全てのトレーニングにおいて大切にしていることは、「粘り強さと諦めないメンタル」だと語る。
「私が一番重要視しているBIG3に関しては、重いものを持つことを常に目標としています。もちろんフォームは丁寧に」
「胸に関してはプレス系は重さ、フライ系は低重量で筋肉の動きをいかに感じられているかを意識します。腕は上腕三頭筋の1種目目にライイングエクステンション、上腕二頭筋の1種目にEZバーでのアームカールを取り入れてオールアウトさせ、それぞれマシンやケーブルをプラスで2種目ずつ、低重量で丁寧に追い込み切ります」
ここまで自身の持つ胸、腕のトレーニングのこだわりをしっかり話してくれた近藤選手。背中、肩、脚に関してのこだわりも深い。
「背中は広がりが課題なので、プルダウン系を4種目入れています。ベントラットバーを狭めに持ち、ノーマルとリバース、パラレルバー、Vバーといった感じです。厚みを落とさないようデットリフト、チンニング、ロウイングも行います」
「肩はケガをしないように注意しています。ショルダープレスはスミスマシンで重量を持つようにして、ダンベルサイドレイズは腕を挙げる角度が真横にならないでしっかりと肩に重さが乗るよう注意します」
「脚の1種目目のフリーウエイトスクワット、2種目目のレッグプレス、またはハックスクワットは全トレーニングの中で一番重点を置いているところになります。とにかくここの重さ・深さ・回数は、1.25kでも、1レップでも前回を超えることを目標に取り組みます」
近藤選手の筋肉のハードな質感はこの内容を聞けば納得できる。今でこそビキニフィットネスという、筋肉量を重視しないカテゴリーに出場しているが、今後は筋肉量を増やしてボディフィットネスにも挑戦してみたいという。
今年、今後の目標について聞くと。
「今年は大会には出場しませんが、ベンチプレス60㎏、スクワット130㎏、デットリフト120㎏を達成し、ウエスト53㎝の女性らしい筋肉ボディを作るという目標を立てました! そしてトレーニングを止めないこと。これからまだまだ筋肉を増やして、いつかJBBFの日本代表になりたいです!」
着々と努力を実らせステップアップの止まらない近藤選手。ステージへカムバックしたときには、どんな姿に進化しているのだろうか。
取材:FITNESS LOVE編集部