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競技2戦目、突如現れた27歳の超新人が日本女子筋肉界のTOP10入り!

タイトルの通り、昨年10月に大阪で開催された国内のナチュラル(アンチドーピング)におけるボディビル選手権の最高峰『日本選手権』。ここでは男子ボディビルで22歳の相澤隼人選手が貫禄の2連覇、女子フィジークでは女王澤田めぐみ選手が2連覇で通算4回目の優勝を勝ち獲る。

そんな中、昨年は若手選手の台頭が目立ち、ファイナリスト(トップ12人)の顔ぶれがかなり入れ替わった大会でもあった。女子フィジークにおいては広島の27歳の超新人・藤原彩香選手が初出場で10位に。なんと藤原選手、日本選手権1カ月前の西日本選手権が競技デビューというから驚きだ。

【写真】若手ながら厚みのある身体、大きな筋肉を持つ藤原選手の肉体美

トレーニングを始める前の藤原選手は、小さいときから田舎生まれの田舎育ちだったこともあり、山を走ったり田んぼに遊びに行ったりと、活発な子どもだったという。学生時代に入ると酪農に興味を持つようになり、また身体を動かすことが好きというのもあって、農業系の高校、専門学校に通って5年間農業について学んだ。

20歳で卒業してからは、地元に近い場所で酪農関係の仕事に4年間携わったが、いろいろと事情が重なり退職。そのあとに接客業を始めたが、そこで太ってしまった。

「農業では身体をたくさん動かすので、たくさん食べても太らなかったんです。接客業を始めてから動かなくなり、一気に太ってしまったんです。そしてそれがダイエットの始まりになり、筋トレに目覚めたキッカケでした」

「職場の忘年会か何かで、酔っ払った勢いみたいな感じで『上半身は太くないのに、下半身は大きいよね』と言われて、まさかと思いながらも帰って体重計に乗ったら、想像していたよりも4kgも上に数字が振られていて太ってしまったことを実感しました。そこで危機感を覚えました……」

こう語った藤原選手は、まず最初はYouTubeを漁ることから開始。簡単に家でトレーニングから始めたが、物足りなさを感じるようになっていった。ダンベルを買ってみたりもしたが、やはり物足りなさを感じ、ジムに入会する流れになったという。

「最初は広島にある、赤澤範昭選手や江川裕二選手がいるWINスポーツクラブに通っていました。そこで1年ほどやらせていただいていたのですが、仕事の時間とトレーニングの時間が合わなくて、今はフィットネスジムシャインでスタッフとして勤務しながらトレーニングさせていただいております」

筋トレが仕事になった藤原選手、その現在について聞くと。
「シャインでスタッフとして働くようになったのは昨年の6月からで、それまでは接客業でした。自分でトレーニングしていたら、トレーニングに関わって働きたいと思うようになったんです。私自身、過去に太っていたからジムに入る。その段階を踏んでいるので、同じような方々がジムに来て何が不安なのかだったり、進め方が分からない方、マッチョの人に迷惑をかけてしまうんじゃないかという方々の気持ちが分かりますし、それを手助けしたいと思うんです。それで続けられている方がいると嬉しいですし、その方々のサポートをしたり、会員様が『履けなかったスカートが履けるようになって嬉しいです』などと話を聞けるのが本当に嬉しく思うんです」

昨年10位という結果になった日本選手権については。
「満足と言えばいいのか分かりませんが、10位という順位をいただけて嬉しいのと、私なんかでいいのかなという気持ちが錯綜しています。今まで自分に自信がなかった人間だったので、特に自分の容姿に関しては。だから、初めて評価をしていただけて素直に嬉しかったです」

続いて今年の目標について尋ねると。
「日本選手権のステージではそのような気持ちはなかったですが、今年も出られる権利をいただいたので昨年の身体以上のものを作りあげて、簡単ではありませんが一桁台の順位をいただけたらと思います」

若き藤原選手の今後の活躍、伸びしろに期待が高まる。

取材:FITNESS LOVE編集部

【写真】若手ながら厚みのある身体、大きな筋肉を持つ藤原選手の肉体美

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