コンプレックス。その程度は大なり小なりあれど、多くの人が抱える悩みの種だ。今回は「顔も大きいし、手足も短い」ことがコンプレックスだったという栫久美（かこい・くみ／43歳）さんに話を聞いた。
栫さんは、過去に自分の容姿に対して強いコンプレックスを抱いていた。
「今も完全に克服できたわけではないのですが、昔は顔も大きく、手足も短い自分の容姿に全く自身が持てずにいました。なので服でごまかして少しでもスタイルを良く見せようとしていましたね。ずっとダイエットばかりしていて、野菜スープばかりをずっと飲んでいました（笑）。そんな食生活をしていたので当然倒れることもありましたが、当時はそれでも痩せることが美だと思っていました」
そんな栫さんはトレーニングを始め、どんどん前向きになっていった。
「初めはダイエット目的でジムに通いはじめました。当時は『食べたらダメ』という思い込みが強かったのですが、タンパク質を摂らないといけないんだと知ってからは恐るおそる食べ始めました。そうしていくうちに目的がダイエットから重たいものを持ちたいという方に変わっていき、『食べてもいいんだ』という肯定感や『トレーニングが楽しい』という風にポジティブに変化していきました」
以前では考えられない、「あること」もできるようになった。
「以前は自分の顔と身体が嫌いすぎて写真なんて絶対に取らなかったのですが、だんだん自分の身体をインスタに上げるようになりました。そして今ではビキニ姿で大勢の方の前に立てるようになりました。以前から考えるとすごい変化ですね（笑）」
最後に、コンプレックスで悩んでいる方々に伝えたいこととは？
「私も完全に克服したわけではないですが、何かのきっかけで自信につながると感じています。私の場合はトレーニングが好きで身体が変わり、その体型が好きな方々に褒めてもらい（笑）、自信につながりました。確かに私の身体を嫌いという人もいます。その意見に目を向ければコンプレックスになりますが、この身体が好きな人には褒めてもらえるので、いいことばかりではないですが昔より楽しく生活できています。マイナスな意見に左右されずに、なりたい自分になるために突き進むことが大事だと思います」
取材：FITNESSLOVE編集部 撮影：中島康介
