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元空手日本代表がボディビル初挑戦で究極に絞れた身体を魅せ優勝!趣味はまさかの減量!?

原田祐光さん(撮影:中島康介、写真提供:ワールド空手)今回取材したのは、元空手家でありながらもボディビルに挑戦し、5月3日に開催された東京ノービス選手権大会を制した原田祐光(はらだ・ゆうこう/33)さんだ。極真空手では階級別の日本一に輝き、無差別級での世界大会出場の経験もありながらボディビル初出場で初優勝を飾った原田さんが考える、「自分より優れた相手に勝つための思考法」とは?

【写真】減量が趣味の原田さんが本気で絞った脂肪ほぼゼロの全身

元々は極真空手で階級別の日本一、無差別級の日本代表にまで上り詰めた原田さん。なぜボディビルへの挑戦を決めたのだろうか。

「5年ほど前からジムを経営していて、ボディビル東京連盟の理事として活動をしていました。その時からボディビルダーと接する機会が多かったです。また、空手の練習をしていた時に腰を悪くしてしまって、ハードな空手のトレーニングができなくなったという理由もあります。ですが一番は、同じジムで切磋琢磨しており、ボディビルの大先輩でもある野獣・内山章さんに影響を受けたことがきっかけですね。ボディビルに対しての情熱がすごくて、いつもいい刺激をもらっています」

それまではボディビルのコンテストに出なくても趣味で体脂肪5%以下まで減量していたという。一体なぜ減量が好きなのだろうか。

「昔から自分に何か制限をかけることが好きなんです。例えば減量だったら、多くの美味しい食べ物が食べられなくなる。それは一見辛いことのように思えますが、視点を変えると『幸せのハードルが下がる』ということにも繋がるんです。日ごろから何か自分に制限をかけることで、ささいなことにも幸せを感じながら日々を過ごせています」

ボディビルを始めてわずか5カ月で東京ボディビル界の登竜門である東京ノービスを制した原田さんは、短期間で成長するためにどのようなトレーニングをしたのだろうか。

「とにかく『やれるだけやろう』と決めました。空手時代、僕は身体が周りより小さかったのですが、何としてでも無差別級で勝ちたかったんです。その時、師匠のように慕う先輩に『人の3倍は練習しろ』と言われました。身体が小さい自分が大きな人たちに勝つには、圧倒的な練習量で質を高めていくしかないと感じました。その結果、無差別級の日本代表として世界の舞台に立つことができたんです。その精神はボディビルにも活きていて、圧倒的な量をこなして質をいかに上げていくか、という点を意識してトレーニングしています」

空手時代に培ったハングリー精神が、初出場初優勝に繋がった。具体的にはどのようにトレーニングしているのだろうか。

「今は一回で3~4時間トレーニングしています。それを基本的に毎日です。一般的にはトレーニング時間がかなり長いと思うのですが、空手時代には一日8時間ほど練習していたので、これでも少ないと思っています。感覚が麻痺しちゃってますね(笑)。ただ、空手時代のような集中力が今のボディビルのトレーニングで発揮できているかといえば、自分でもまだまだだと感じています。言い換えれば『4時間も』できるトレーニングなので。ですが、質は圧倒的な量をこなすことでしか上げられないと思っています。なので、これからも量を意識しつつ、どんどんトレーニングの質を向上させていこうと思っています」

圧倒的な量をこなしながら、新たな挑戦を続ける原田さん。ボディビルダーとしてどこまで駆け上がれるか。

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取材:FITNESSLOVE編集部 撮影:中島康介 写真提供:ワールド空手

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