ビキニフィットネス国内最高峰の大会であるオールジャパンで2019年から2022年まで連覇を成し遂げ、世界の舞台で戦ってきた小谷野彩香(こやの・あやか/30)さん。日本を代表するビキニフィットネス選手である小谷野さんのこれまで、絶対女王たちへの想い、最も自信のある部位であるお尻の鍛え方まで幅広く伺った。
小谷野さんがビキニフィットネス選手として国内、世界の舞台で戦ってきた中で学んだこととは?
「競技的な面で言うと、長い時間をかけてトレーニング、減量、ポージング練習など様々な準備をしますが、ステージに立って評価をされるのは一瞬のことです。自分で満足いく100%の仕上がりを準備することは当たり前です。その上で自信を持って最高の姿を審査員の方に披露するという気持ちでステージに立つことが大切だと学びました。また、たくさんの素晴らしい方々との出会いがあり、考え方も変わりました。自分自身としっかり向き合い、課題を見つけてどのように改善するべきか考える事が出来ました。そして家族や親友など周りの方への感謝の気持ちを一層強く持つことができるようになったと思っています」
国内のビキニフィットネス『無差別級』女王を決めるグランドチャンピオンシップスでは2019年、21年、22年と3年連続3位に輝いた(20年はコロナにより大会中止)。常に憧れとして追いかけてきた安井友梨さんとダンシーあずささんへの想いを伺った。
「お2人とも私の憧れの存在でした。私はビキニフィットネスに出会い、お2人に出会えた事を本当に幸せに思っています。安井さんはデビュー前からジムでお会いするようになり、近くで姿をこっそりと見ていました。アジア選手権では同部屋でとても心に残る大切な時間を過ごさせていただきました。あずささんともデビュー前から交流があり、大会前の精神的に辛かった時など、ふとした時に連絡をくださったり、同じステージに立つ時でもアドバイスをくださったりと、デビューの年から命の恩人だと思っています。美しい方は、外見だけでなく、心の中から美しいということを心の底から感じさせていただきました。こんな大好きなお2人と、グランドチャンピオンシップスで一番身長が小さいながら一緒にステージに立てていることが私にとって本当に幸せな時間でした。これからのお2人のご活躍を、私は心から応援いたします。ありがとうございました」
『命の恩人』というほどに2人をリスペクトし、追いかけながら自身も日本のトップ選手として活躍してきた。そんな小谷野さんの特徴は、高い位置から始まる丸いヒップだ。
「お尻のトレーニングが好きなのもありますが、お尻のトレーニング自体はかなり歴が長いこともあり、一番筋肉を使っている体感があります。まだまだ1番発達させたい部位でもあります。トレーニングを始めた当初は筋肉が細かく分かれていることなどの知識がなかったため、お尻全体が一つだと思って鍛えていましたが、現在ではお尻の上部と下部+ハムと2日に分けてトレーニングをするようにしています。週に2回はお尻の日が来るようにしています!」
お尻を鍛える上で好きな種目、効果が高かった種目とは?
「スミスマシンを使ったランジです。昔から一番好きな種目です。最近は上部、中殿筋、下部などピンポイントで効かせられるように骨盤の向きや膝の曲げる角度などを細かく意識するようになりました!」
最後に、小谷野さんの今後の目標とは?
「個人としては、今年度からFWJのビキニに挑戦しようと思っております。全く新しいステージになるのでトレーニング内容も今までとは変えて行っています。新しいチャレンジにわくわくしています。また選手育成の面では、今まで行ってきたポージングレッスンを今後も続けていきます。私がJBBFのステージに立つことはなくなってもビキニフィットネスを好きな気持ちや魅力は変わりません。これからますますレベルアップしていく競技のために少しでも力になれることがあればと思います」
取材:FITNESSLOVE編集部 撮影:中島康介