2023年７月16日に行われたJBBF東京選手権ビキニフィットネス35歳以下級で優勝を果たした倉畑優奈（くらはた・ゆうな/29）さん。2019年にはグランドチャンピオンシップス５位、アジア選手権６位に輝き、そこから出産を経て今回は４年ぶりの大会。出産後、身体も生活も変わったと語る倉畑さんにトレーニングで工夫していることを伺った。
22歳の頃、「暇ならジムに通った方がいい」と主人に半ば強制に勧められてトレーニングを始めた倉畑さん。職場の先輩に一緒に出場しようと誘われ、2017年のサマースタイルアワードに初出場した。そこから2018年オールジャパン35歳未満163㎝以下級準優勝、2019年は冒頭にもあげた成績を残している。
そんな倉畑さんは子どもを産んでからジムに行く時間が減り、今まで積み上げてきた筋肉がどんどん減っていったことが辛かったという。
「家族に協力してもらったり、子どもが寝ている時間に合わせてジムに行ったり、どうしてもジムにいけない日は、ジムに行かなくてもできることを考えて、やれることからやろうと切り替えました」
子どもと過ごすなかでの減量中の食事には、ある工夫があった。
「子どもの残したご飯はもったいなくて捨てられないので、子どもがご飯を残すことを考えて自分のご飯（炭水化物）は調節できるように後で準備します。朝は子どもの準備などもあり、忙しくてスムージーで済ませてしまうこともありましたが、脂ののった魚を摂るようにしてから減量も進み、朝は固形物を食べたほうが自分には合うなと感じました」
朝、子どもと主人が寝ている時間にトレーニングをしている倉畑さん。その時間配分とは。
「基本的にトレーニングは朝で６時から７時の間ですが、 たまに夕方もできる日は17時から17時45分にやっています！頻度は週３〜４回、45分〜１時間です。ハム・お尻、背中、大腿前面、肩・胸の４分割で脊骨、骨盤のニュートラルポジション、腹圧、呼吸を意識しています。睡眠は子どもの寝かしつけで寝落ちしてしまうことが多く、21時30分に就寝し、５時30分に起きています。早朝トレーニングは時間がないためEAAだけ飲んでトレーニングに行き、トレ後はプロテインと鮭と白米を食べています！筋分解は免れないと分かりつつも、時間がないので仕方なく......」
キュッと上がったお尻が印象的な倉畑さん。
「もともと苦手な部位で、今も自慢と言えるほどでもないですが、今回の大会でたくさん褒めていただきました。バンドを使ったワイドスクワットを取り入れてからお尻が立体的になってきた気がします！」
倉畑さんは今回の大会を終えて「まずは本当に一安心」と語る。
「今１歳10カ月になる子どもを産んでからの産後復帰戦だったのですが、一度オールジャパンに出場していることもあり、今回は沢山の方に期待のお言葉をいただいてました。自分としては、産後身体が変わってしまい、以前の自分とは違う姿を皆さんにお見せすることに不安も感じていたため、プレッシャーも強かったです。まだまだ改善点が多い身体、ステージングですので、次回の大会に向けて修正していきたいです。オールジャパンに出場して上位に食い込めるように頑張りたいです！」
これから大会を目指す方へ前向きなメッセージを呼びかけた。
「大変なことも多いですが、誰のためでもなく、自分のために目標に向かって頑張ることは本当に楽しく、生活にもメリハリが出ます！何より、大会に向けてのボディメイクや食事制限、ヘアメイク練習や美容院でのメンテナンス、全て自分磨きにもつながり、一石二鳥の趣味です！自分のために、とにかく楽しんで大会に臨めるといいなと思います」
一瞬の隙もない、優雅なポージングを魅せる倉畑さん。
「ポージングレッスンも随時受け付けております。Instagramの公式ラインからご連絡いただければと思います！
取材：FITNESS LOVE編集部 撮影：中島康介
