7月23日、ウインクあいちで行われた『JBBF愛知県フィットネス選手権大会2023』、第6回愛知県ビキニフィットネス。全身の筋肉のバランスの美しさ、プロポーションを身長別で競う。本大会にて、最多人数参加の激戦区となった158cm以下級で3位に入賞した中島千歌（なかしま・ちか／28）選手の姿に会場はどよめいた。
通例として、ボディメイクの大会は身体をよりシャープで鮮烈に見せるため、日焼け色の肌で臨む。しかし、中島選手はステージ上に輝く白い肌で現れた。淡い栗色の髪と、クラス最年少のあどけない容姿と相まって、ひときわ柔らかく女性的な印象である。
「普段は美容クリニックの看護師として勤めています。ですので、常に美肌が保てるようにスキンケアやメンテナンスをしっかりしています」
そう答えた彼女の美しく保たれた肌もさることながら、週に4、5日で部位別（脚・背中・肩・臀部の分割法）で鍛えられた身体は、カラーリング抜きでもはっきりと筋肉の陰影を宿していた。
「好きな種目はレッグエクステンション。自慢の部位は肩です」
「元々太っていて、ダイエットで10kg落としたものの筋肉まで落ちてしまい、あまりにも貧相な身体になってしまったので筋トレを頑張ろうと始めました」
細身の骨格にしっかりと形づいた筋肉は努力の軌跡を物語る。引き締まったウエストに形の良いお尻も、ぽっちゃりとした体型からのスタートとは思えない。
本格的にトレーニングを始めて２年、すでに2021年APF名古屋大会でアスリートモデル2位、2023年JBBF金沢市オープン大会ではビキニフィットネス4位の成績を持つ中島さん。カラーリングの余地を残しての好成績。来年、再来年とさらに期待が持てる選手の登場である。
取材：にしかわ花 撮影：上村倫代
