コンテスト mens

ソフトボールのような肩をもつ双子のパパの丸々とした上半身。重いものが持てない中で得られた『効かせる感覚』

藤川紀之さん(撮影:中島康介)「骨が曲がっていて、腕をまっすぐに伸ばすことができないので、重い重量は持てないです」。そう語るのは、7月2日(日)に開催されたマッスルゲート熊本でメンズフィジーク一般168㎝以下級とマスキュラーフィジークの2冠を達成した藤川紀之(ふじかわ・のりゆき/28)さん。重い重量をもって十分にトレーニングができないという藤川さんは『効かせる感覚』を磨き、丸々とした筋肉を手に入れた。

【写真】藤川さんの“ソフトボール”のような肩

――先日行われたマッスルゲート熊本では、上半身、特に胸、肩のとてつもないバルクでメンズフィジークとマスキュラーフィジークの二冠を達成されました。ご感想をお聞かせ下さい。

「率直に嬉しいです。マスキュラーは獲れると思っていたのですが、メンズフィジークはそこまでの自信はなかったので」

――今回の大会に挑戦するにあたり、何か苦労したことはありますか?

「昨年に結婚し、双子の父親になったのですが、育児との両立がかなり大変でした。双子なので、忙しさは単純に1人の倍、いや3倍はあったんじゃないですか(笑)」

――具体的に、どれくらい忙しかったのですか?

「夜はほとんど寝れなかったですね。疲労がかなり溜まっていました。奥さんと、奥さんのご家族のサポートがなければ絶対に無理でした」

――その中でもトレーニングはされていたのですか?

「週に2回はトレーニングしていました。普段は部位を胸、肩、背中など細かく分けるのですが、その時は胸、肩、背中を週に2回ずつ行っていました。トレーニング時間は1時間半ほどで、隙を見てはトレーニングしていましたね」

――胸や肩はどのようなトレーニングをされていますか?

「胸はベンチプレス、インクラインダンベルプレス、肩はバックプレスなどの基本的な種目をメインに行っています。ちなみに僕は、肘から前腕にかけての骨が曲がっていて、腕を真っ直ぐに伸ばすことができないんですよ。なので重い重量を扱うことが中々できないので、『めちゃくちゃ効かせる』ということを意識しています」

――どのような原因で骨が曲がったのですか?

「高1からウエイトリフティングを始めたのですが、おそらくそれが原因です。10年近く無理をして重さを挙げてきた代償かなと(笑)」

――重い重量が中々扱えないにも関わらずでその筋肉量は、かなり効かせることが上手なのでしょうね。ウエストもしっかり締まってますが、腹筋に関してもかなり効かせているのですか?

「はい。特に腹斜筋にはこだわっています。バーにぶら下がって脚を上げるハンギングレッグレイズでは、『腹斜筋を下から吊り上げ、引き上げる』というイメージで動かしていくと、かなり腹斜筋を動かせるようになりました。それ以降、効かせることも、締めて細く見せることもできるようになりました」

――腹斜筋をコントロールすることで、あのようにウエストが締まった身体を作ることができるのですね。では最後に、藤川さんの今後の目標は?

「最終的にはメンズフィジークで、オールジャパンの上位まで食い込みたいです。僕はドーピング検査の厳しいウエイトリフティング業界出身ということもあってナチュラルへのこだわりはかなり強いので、ナチュラルのままどこまでいけるのか挑戦してみたいです」

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取材:FITNESSLOVE編集部 撮影:中島康介

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