金色の髪をなびかせて颯爽と登場した彼女の肉体に、会場からうっとりとした嘆息と歓声が上がった。背丈の3分の2はあろうかという脚の美しさは、まさに圧巻の一言である。ラーナさん（43）は、8月11日（金・祝）の『ベストボディ・ジャパン2023名古屋大会』ミス・ベストボディ部門ウーマンズクラスにてグランプリを勝ち取った。
「2020年に娘が『ベストボディ・ジャパン日本大会』ベストボディ部門・総合グランプリに選ばれ、2021年には日本代表選手となったのを見て、私も始めてみようと思いました」
娘のカロリーナさんはモデル・タレントとして活躍しながらベストボディ・ジャパンの公認講師を務めるほどの選手。ラーナさんもまた、初戦である一昨年の日本大会にて10位、昨年は２位へと急成長を遂げ、今年の４月からベストボディ・ジャパンの公認講師としてウォーキング、ポージングなどのレッスンを行っている。
「人生をボディメイクに賭けている、といってもいいくらい熱中しています。コンテストに出るようになってから毎日がとても楽しく、幅広い出会いもあり、美しくあり続けるための覚悟とモチベーションができました」
週5回のトレーニングと食事制限が日常の生活であるが、特に苦は感じないという。
「筋肉質になりすぎない、なめらかで艶っぽい肌質を維持するためのトレーニングなので過酷ではないですし、食事もそこまで厳格にはせず、大会前は油物を控えて夜を少なめにするくらいです。ただ、お尻の筋トレと、有酸素運動としての散歩はよくしています」
年齢にとらわれない美しさの追求が生活として根づいていることが生み出す圧倒的なオーラ。今後は関西で行われる同大会でもグランプリを獲り、日本大会でもグランプリを目指すと明確に目標を語った。
「いつか、娘と同じステージ、そして壇上に立ちたい。それが今の夢です」
念願の日本大会でのグランプリはなるか。進化を続ける彼女のとびきりの飛翔をみせてくれると確信している。
取材：にしかわ花 撮影：上村倫代
