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新設!ボディビル“85歳以上級”の初代日本王者はレジェンド金澤利翼。長寿国ニッポンを象徴する階級の幕開け

金澤利翼選手8月27日(日)、香川県民ホールで開催された『第35回日本マスターズボディビル選手権』に階級“85歳以上級”が新設され、初代王者には金澤利翼(かなざわ・としすけ/87)選手が輝いた。

【写真】金澤利翼選手の大腿四頭筋までカットの入った肉体美

金澤選手はボディビル国内最高峰の『日本選手権』で1960年、63年と2度の『ミスター日本』の称号を手にしており、『日本マスターズボディビル選手権』では過去に13回、通算15度の日本一に輝いているほどの選手で、16度目の日本一を手にした。本階級は3名の選手によって争われ、脚のカット、背中の広がりなど素晴らしい肉体美を披露した金澤選手に軍配が上がった。

昨年、金澤選手が出場した『IFBB世界選手権』のマスターズ部門では、田村宜丈選手が金メダルと銅メダル、大島健一郎選手が金メダル、加藤直之選手が銀メダル、岡田隆選手、井上裕章選手、関口貴夫選手が銅メダルを獲得するなど、メダルラッシュが大きな話題を呼び、日本のマスターズ選手のレベルの高さを世界に印象付けた。

金澤選手は80歳となる2016年の『IFBB世界マスターズ選手権』では65歳以上級6位に輝き、その際にIFBBから特別表彰され、昨年もIFBB主催者からの招待で出場するほど、世界的にも評価されている。

世界大会では60歳以上級が最高齢なのに対し、日本では85歳以上級が新設された。長寿国ニッポン、そしていくつになっても続けることができるボディビルの素晴らしさを象徴する新階級の誕生となった。90歳以上級、100歳以上級と新設される日が来るかもしれない。

スポーツ競技において、年々マスターズの世代が盛り上がりを増している競技はなかなかないだろう。健康的に身体づくりをすることの素晴らしさについて、金澤選手を始め、日本のマスターズ世代のボディビルダーたちは教えてくれる。

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取材:FITNESS LOVE編集部 撮影:中島康介

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