9月9日（土）に開催されたJBBFオールジャパンマスターズチャンピオンシップス・ビキニフィットネス45歳以上160cm超級で3位、9月17日（日）に開催されたJBBFオールジャパンフィットモデルチャンピオンシップス50歳以上級で優勝を果たした、籾山洋子（もみやま・ようこ/52）選手。細いウエストをつくりあげた方法や弱点の脚のために取り組んだことを伺った。
52歳でJBBFのビキニフィットネスとフィットモデルに初挑戦した籾山選手。
「筋量も柔軟性もなく、ポージングもウォーキングも上手にできず、正直自信はありませんでした。でも、自分史上最高の身体になってみたい！人生1度きり、やりたいことを楽しんだもの勝ち！と思い、オールジャパン出場を目標に日々トレーニングとレッスンに励んできました。念願のオールジャパンに出場することができ、ビキニフィットネスでは3位、フィットモデルで優勝というとても素晴らしい順位をいただいて大変驚きましたが、1年間の努力が報われて本当に嬉しかったです」
籾山選手はステージングで、バランスや軸に気を付けながら、優雅でエレガントな所作を意識したという。また、ステージに一歩出た瞬間に順位が決まる（第一印象が大切）と聞いていたので、美しいウォーキングも意識したという。
下半身の筋量不足で丸みが足りないことと、下半身の脂肪が落ちにくいため、脚のカットが出ないことにとても苦戦した籾山選手。脚のトレーニングの頻度を増やしたことで変化があったという。
「脚のトレーニングの日以外にも脚のトレーニングを追加して、脚の筋肉に毎日刺激を入れました。レッグエクステンションを軽めの重量で100回行っていました。ほんの数カ月で筋量の大きな変化は見られませんでしたが、脚の見え方はかなり変化がありました」
弱点の下半身を毎日のトレーニングメニューに入れている籾山選手のトレーニングサイクルとは？
「トレーニングは週5回、1回1時間半です。背中＋脚、 肩＋脚、脚(四頭の日・ハム尻の日) の3分割で、3日トレーニングして1日休息を入れてました。トレーニング中は正しいフォームで丁寧に行うことを意識しています。効かせたい部位にしっかり効かせられているか、筋肉に集中して行うことを意識しています」
細いウエストとVシェイプをよく褒められるという籾山選手。それらをつくりあげるために取り組んだことを伺った。
「ウエストは肋骨を締めることを常に意識していました。その他ドローインやマッサージ、ピラティスなどを取り入れてみました。また、背中はマシンやケーブルでいろんな角度・方向からしっかり重量を乗せて刺激をいれました」
籾山選手は不動産会社の事務職の仕事の後にトレーニングをするので、残業せずに時間内で業務が終わるように努め、トレーニングと仕事の両立をしている。
「時間内で終わらせるために、優先順位や時間配分を考え、集中して効率よく業務を終わらせてトレーニングに向かう毎日はとても充実していました」
効果のあった食事内容と摂り方とは？
「食事は5回に分けて摂りました。糖質は白米が私には合っていたのでタンパク質と脂質と合わせてバランスよく摂っていました。特にトレーニング後の食事を多目に摂り、筋肉にしっかり栄養が行き渡るようにしていました」
有酸素運動は一切せずに食事のみで減量したという籾山選手。ご自身の体質を理解し実践することと、しっかり休むことも取り入れながら、ストレスをためないように過ごすことが減量に効果的だったという。
「私は体重が落ちやすく、落ちすぎるとギスギスしてしまうので、1日1600～1800kcalの食事をコンディションをみて調整しながら摂り、トレーニングでエネルギーを全部使い切れるように行っていました。また、休息や睡眠、身体のメンテナンスもとても重要と考え、積極的に取り入れて、ストレスの少ない穏やかな日々を送ることを意識することがとても効果的だったのかなと思います」
10月8日（日）に開催される「グランドチャンピオンシップスという日本最高峰のステージに立たせていただくチャンスをいただいたので精一杯楽しんでこようと思っています」と語る籾山選手。大会出場や大会に出場する過程で経験したことは籾山選手の気持ちも変えた。
「大会を通じて多くのことを学び、素敵な出会いがあり、とても貴重な経験がたくさんできました。いくつからでも変われる、チャンスがあることを実感し、また来年も頑張ってみようと思いました。来年はどんな自分に出会えるのか楽しみで仕方ないです。来年もオールジャパンに出場し、ビキニフィットネスは今年以上の順位をいただくこと、フィットモデルは2連覇することを目標にしたいと思います」
取材：FITNESS LOVE編集部 撮影：中島康介
