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62歳でボディビルを始め、日本マスターズ2連覇達成!いくつになっても衰えぬ向上心と肉体

笠原孝昭選手衰えを知らぬ意欲を武器に、肉体を鍛え続ける男がいる。御年82歳の現役ボディビルダー、笠原孝昭(かさはら・たかあき)選手である。定年退職後に腰痛対策としてトレーニングを開始。62歳でボディビルデビューを果たし、昨年2022年には日本マスターズ選手権80歳以上級で優勝。80歳(大会当時)にして初めて日本チャンピオンとなり、ネットニュースでも大きく取り上げられた。

【写真】御年82歳・笠原孝昭選手がステージでみせた肉体美

その笠原選手が、8月27日に香川県高松市で開催された日本マスターズ選手権大会に出場。80歳以上級で優勝を収め、2連覇を達成した。

「今回は2連覇することを目標に頑張ってきました。ただ、課題として掲げていた脚の強化は、あまりできませんでした。むしろ新たな欠点として、背中の広がりがまだ足りないと感じました。来年に向けては、脚と背中の広がり、この2つを強化していきたいと思います」

勝ってもなお反省と今後の修正点を口にする笠原選手。8月6日には、年齢別ではない一般クラスの日本大会、日本クラシックボディビル選手権大会にも参加。スパン3週間の2連戦を闘い抜いた。

「昨年はマスターズで優勝させていただきましたが、80歳以上級という、もうじきお迎えがくるようなクラスでした(苦笑)。今年は、若い選手たちが出場する大会にも挑戦してみたいと思い、日本クラシックボディビルにもエントリーしました。もちろん通用するとは思っていません。ですが、この私がどこまで食い込めるか、そういう気持ちで挑みました」

決勝進出は逃したものの、そのチャレンジは称賛されるべきもの。そして日本クラシックボディビル選手権への出場が自身にとってはいい意味での練習試合となり、3週間後の日本マスターズ選手権大会には、さらに向上したコンディションでステージに立てたという。

「コンテストシーズンに何試合か出場すると、試合を重ねるにつれてコンディションが良くなっていくものです。今年は日本マスターズ選手権が最後の試合になりましたが、今シーズンでは一番いい状態で大会に臨めたと思います」

その「一番いい状態」で2連覇を成し遂げても、向上心は変わらない。笠原選手の挑戦は続く。

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取材:藤本かずまさ 撮影:中島康介

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