10月13日〜15日にスペイン・マドリードで開催されている『IFBBアーノルドクラシックヨーロッパ』のフィットモデル身長別、年齢別に加えて各階級の女王同士で争われるオーバーオールも制して、今大会のフィットモデルの頂点に輝いた。
アーノルドクラシックヨーロッパとは伝説のボディビルダーとしても知られる俳優、アーノルド・シュワルツェネッガーが主宰する世界大会で世界チャンピオンやヨーロッパチャンピオンなどの強豪選手が世界各国から集結し、毎年ハイレベルな闘いが繰り広げられている大会だ。
フィットモデルは、スイムスーツ(ワンピース水着)とロングイブニングドレスの2つのコスチュームで、全体的な筋肉美を優雅なポージングとともに表現するのが特徴。JBBF(日本ボディビル・フィットネス連盟)では、コロナ禍の影響(2020年は大会開催を見送り)もあり、2021年より本格採用が始まっている新カテゴリ―で、日本選手としては昨年、本大会では田上舞子選手がフィットモデル164㎝以下級で3位入賞していたが、安井選手が今回頂点に輝いたことで、日本のフィットモデルカテゴリーのレベルの高さが世界で証明されたニュースとなった。
ビキニフィットネス女王の安井選手は、2021年に新カテゴリーが国内で始まった際に、「ビキニフィットネスで世界一を目指している中でフィットモデルに挑戦するのはいかがなものかという賛否両論のお声をいただいた」と語っていたが、「『フィットモデルが大好きだ』という気持ちだけで挑戦させていただきました」とビキニフィットネスとフィットモデルの二刀流を貫いてきた。
今大会ビキニフィットネスでは4位と安井選手にとって悔しい結果となったが、フィットモデルを諦めることなく挑戦した選択が国際大会での金メダルという成果に結びついたことになる。
安井選手は喜びも束の間、今大会ビキニフィットネスでの雪辱を果たすべく、10月31日からスペイン・サンタスサンナで開催される『IFBB世界選手権』での悲願の世界一に挑む。
取材:FITNESS LOVE編集部 写真:Igor & Jakub